(特別研究員)

This is the profile of fellows.

 ここでは当研究所が、尻をふって誇る個性あふるる特別研究員たちをご紹介しましょう。
 「この分野の世界的な権威」と自分では公言してはばからないにもかかわらず、学会では一顧だにもされずシカトされ続ける孤高の碩学。また、本人は独自の着想で人間学の新領野を切り開いているつもりなのだが、周囲からは単なる「変態」「物好き」呼ばわりされる新進気鋭の若手学者などなど。
 21世紀の人間の在り方と行方を探究するにふさわしい研究員たちが勢ぞろいです。

chief professor(所長) Max von Schroder(マックス・フォン・シュレーダー)
professor(教授) 伊旬(イ・ジュン)
professor(教授) Friedrich Oppen(フリードリヒ・オッペン)
professor(教授) Yvonne Hypolite(イボンヌ・イポリット)
professor(教授) Aly-Khan Mansonge(アリ=カーン・マンソンジュ)
assistant professor(助教授) Nathan Bilderberg(ネイサン・ビルダバーグ)
assistant professor(助教授) 戸田淳思(トダ・アツシ)
assistant professor(助教授) Kanako Terry(カナコ・テリー)
assistant professor(助教授) 玉本澤太(タマモト・サワタ)
assistant professor(助教授) 噸峻晋(トン・シュンシン)


Max von Schroder(マックス・フォン・シュレーダー)

     所長。1933年、ウィーン生まれ。ドイツ人。貴族。専門は西洋倫理学史だが、学識の広さと深さには定評あり。古今東西の人間学を縦横無尽に疾駆する姿は、現代のファウストと呼ぶにふさわしい。ただし、日常生活においてはトンマな奇行が絶えず、学会でのゴシップ種は尽きない。

    主著:「西洋倫理学史 正・続」「キリスト教的人間論の歴史」「現代人の危機についての考察」

伊旬(イ・ジュン)

     教授。1936年、上海生まれ。中国人。専門は東洋人間学。仏教人間学にも通暁する。文化大革命当時は「人民解放」の名のもと強制労働体験もした。現在は、東洋人間学の普遍化を構想する。

    主著:「東洋人間学考」「東洋と西洋」「人間学の本質と展開」

Friedrich Oppen(フリードリヒ・オッペン)

     教授。1939年、フランクフルト生まれ。ドイツ人。ロンドン在住。大英人間学協会名誉会員。マルクス、フロイトの研究で知られる。社会人間学の権威。

    主著:「社会構造と人間の科学」「近代人の凋落と現代人の勃興」

Yvonne Hypolite(イボンヌ・イポリット)

     教授。1945年、パリ生まれ。フランス人。透徹した知性を持つ研究者。言語論、構造主義等の研究から、人間学へ進む。現在の関心は、諸科学の統一理論研究。

    主著:「言語・経済・人間」「構造主義の言語学」

Aly-Khan Mansonge(アリ=カーン・マンソンジュ)

     教授。1940年、アルジェ生まれ。フランス人。専門は現代人間学。不世出の天才との呼び声が高いが、謎が多い人物。当研究所でもその素顔を見た者はいない。氏名も本名かどうか定かではない。

    主著:「デ・カンタ」

Nathan Bilderberg(ネイサン・ビルダバーグ)

     助教授。1949年生まれ。ユダヤ系アメリカ人。信仰篤く、ユダヤ人らしい知性を持つ人物。宗教人間学。神秘主義方面では抜群の博覧強記を誇る。

    主著:「ユダヤ神秘主義の研究」「神秘主義と人間」

戸田淳思(トダ・アツシ)

     助教授。1951年、東京生まれ。日本人。自然科学的な視点から、人間学へのアプローチを進める。宇宙物理、地球科学、科学史からの人間論を探究中。

    主著:「科学主義への第一批判」

Kanako Terry(カナコ・テリー)

     助教授。1955年生まれ。日系3世、カナダ人。言語分析哲学がもともとの専攻。英米人間学を中心に、地球環境論や人間教育論にも旺盛な意欲を示す。

    主著:「論理実証主義の遺産」「後期ウィトゲンシュタイン論」「地球環境の守り方」

玉本澤太(タマモト・サワタ)

     助教授。1958年、広島生まれ。日本人。世の中すべてがフィールドと強弁する。百科全書的な人間学構築を志す。

    主著:「パチンコにおける人間の研究」「"そうじゃけん"の構造」

噸峻晋(トン・シュンシン)

     助教授。1954年生まれ。中国系シンガポール人。ニーチェ、および現象学以降の現代人間学に関心。東洋的な視点も加えながら、独自の21世紀人間論を模索する。

    主著:「現象学的人間論の試み」

head

Copyright(c)1996.09.20,TK Institute of Anthropology,All rights reserved