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萬遜樹の本だな
(まんそんじゅ)

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▼ニッポン/ニッポン人 日本・日本人とは何か
・ニッポンの深層 無意識的にある「ニッポン」
高橋昌明『酒呑童子の誕生--もうひとつの日本文化』(中公新書)

 悪鬼「酒呑童子」の正体を解き明かして、日本人の呪術的世界観を剔抉する。お伽噺の「鬼退治」の主題の意味、またこれに関わる呪術師としての初期「武士」の有り様も見えてくる。
丸谷才一『忠臣蔵とは何か』(講談社文芸文庫)

 「忠臣蔵」(47人の反乱)を日本人の御霊信仰、さらには迎春(年越えであり祈年[=収穫の予祝]でもある)祭の象徴劇として解釈する大胆な試み。
渡辺保『勧進帳--日本人論の原像』(ちくま新書)

 劇としての「勧進帳」の神話的布置を明らかにし、主要人物たる義経・弁慶・梶原がいったい何者であるかを鋭く問う。その錘鉛は天皇制の深層にまで及ぶ。
中沢新一『哲学の東北』(幻冬舎文庫)

 「東北の哲学」宮沢賢治論。二篇の対談を中心に多くの新視点を提示。されている。聖人賢治像を覆し、20世紀前半期の「世界革命」思想の一ヴァリエーションとして位置づける。
伊藤清司『かぐや姫の誕生--古代説話の起源』(講談社現代新書)

 「かぐや姫」として成長した素材を分析し、その原物語が竹林の繁茂する中国大陸にあったことを見出す。また、日本での「竹取物語」成立論も興味深い。


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