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折口信夫『古代研究』(全3巻/中公文庫・折口信夫全集 第1〜3巻)
(「國文學篇」)
(「民俗学篇1」)
(「民俗学篇2」)
多言を弄するまでもない。ニッポン探究の偉大なる書である。
「古代」とはニッポンの「古代」のことではあるが、古いときという意味ではない。そうではなくて、ニッポン人の精神生活における「古層」あるいは「深層」というような意味である。
そこが折口の言う「妣が国」や「常世」であり、現実には沖縄の信仰生活にその姿を見出した。
ただし、折口の「古代」は、近代ヨーロッパ人にとっての「古代ギリシャ」のようなものであり、立ち帰るべき「理想時代」であるとともにそこへは永遠に至ることが出来ない「失楽園」でもあった。
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