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萬遜樹の本だな
(まんそんじゅ)

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▼アジア/東洋 ニッポンはアジアの一部である
・朝鮮/韓国 日本人にとって「朝鮮/韓国」とは何か
金達寿『朝鮮--民族・歴史・文化』(岩波新書)

 少し古い本だが、それが幸いして今ではかえって、歴史観において概して公平な視点を持ち得ている。ただし、現代史においては金日成礼讃に陥ってしまっている。
金両基『物語 韓国史』(中公新書)

 これが、現代の相場の朝鮮(韓国)史だろう。朝鮮学校に通った在日人を含め、朝鮮(韓国)人一般はこのように自国と日本を視ていると心得ておくべきだろう。良し悪しは別に、ナショナリズムの物語である。
呉善花『韓国併合への道』(文春新書)

 日本で言えば、幕末から明治末までの同時代史。韓国併合の1910年は明治43年であり、明治はその2年後に終わった。韓国人には手厳しい叙述だが、日本側の雰囲気が感じ取れる。
姜在彦『近代朝鮮の思想/姜在彦著作選・第5巻』(明石書店)

 日本は開国し、朝鮮はなぜ開国できなかったのか。抵抗と破滅の論理が示される。結末は三・一蜂起という「大団円」だが、姜在彦氏はなかなかのものである。
田中明『物語 韓国人』(文春新書)

 体験に基づいた、説得力ある韓国(朝鮮)人論。残念ながら、今では彼我とも受け容れがたいのであろうが、あり得たもう一つの日韓関係。
黒田勝弘『韓国人の歴史観』(文春新書)

 ある人たちからは予め反発されるものである。しかし、現代の韓国の「史観」とは、こういうものだとも言われざるを得ない。採り上げ方や主体はともあれ、韓国の事実である。
古田博司『朝鮮民族を読み解く--北と南に共通するもの』(ちくま新書)

 特に、北朝鮮に関する論述が面白い。要するに、朝鮮は儒教国なのだということが分かる。それが理解の第一である。
小倉紀蔵『韓国は一個の哲学である--〈理〉と〈気〉の社会システム』(講談社現代新書)

 新世代による韓国論。朝鮮が「儒教の国」であることが徹底的に述べられている。アジアの中の朱子学、そして日本というものにも理解が及ぼう。
小倉紀蔵『韓国人のしくみ--〈理〉と〈気〉で読み解く文化と社会』(講談社現代新書)

 前著の具体論として書かれたもの。セットで読まれるべきかと思う。
姜在彦『ソウル--世界の都市の物語』(文春文庫)

 「ソウル」の物語となっているが、そういうものでもない。むしろ、日韓史などのエピソードを知れるものとして読めばよい。
鈴木孝夫/渡辺吉鎔『朝鮮語のすすめ--日本語の視点から』(講談社現代新書)

 日本語と朝鮮語の類似性が語られている。それから、文化的な異同にも論述が及ぶ。日韓とは似て非なるもの、ということが改めて思い知らされる。
池東旭『韓国の族閥・軍閥・財閥--支配集団の政治力学を解く』(中公新書)

 語られざるもの、それは日韓の近さだ。戦後体制の中での日韓関係が述べられている。日韓問題は、現実においては理念ではない。


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