- 履歴
1954(昭和29)年 大阪府生まれ。
1973(昭和48)年 同府立高校を卒業。
1974(昭和49)年 某大学文学部に入学。神奈川県に転居。
1977(昭和52)年 東京都に転居。
1980(昭和55)年 同大学同学部哲学科倫理学専攻卒業。某社(東京都)に入社。
1981(昭和56)年 結婚。
1983(昭和58)年 同社を退社し、奈良県に転居。某社(大阪府)に入社。現在に至る。
(*念のために記しておくが、仕事は民俗学等には無関係である。)
- プロフィール
国籍 日本
性別 男
家族 妻、二息
政党 特定支持政党なし。
信仰 特定宗教宗派なし。あえて申せば「ニッポン教」(「神道」ではない)。
- 「道楽」としての学問・思想関心
思想全般(哲学〜宗教〜科学)、歴史全般(世界〜日本、人物〜政治〜社会)
ちなみに「民俗学」との初めての出会いは、高校の教科書にあった柳田国男の「清光館哀史」(『雪国の春』所収)であった。
- 「ニッポン」までの遍歴
私は、逃れられない絶望の中で「わたくし」という存在に気づいた。そこから「わたくし」という存在の全方向的な解明をめざして、哲学を志す。西欧の哲学と思想を志向し、その宗教にも関心を示す。長い間、絶対究極的な唯一解を探究してきたように思う。たとえば、「実存」「意味」…。もとより、東洋および日本思想への関心もあった。しかし「わたくし」の探究の旅は、常に「西欧」が領導してきた。
転回はいまから思えば、「反転」によって始まったように思う。反転の始まりは合理が届かない「神秘」への沈潜であった。あらゆる神秘主義、悪魔や異端、鬼や妖怪、様々な神話…、精神の深層、そしてユング。「霊魂」としての「肉体」の発見。肉体の由来は「わたくし」ではない。名づけられる前の、名づけられぬものへ。「反意味」「無意味」へ。
探究は、再び東洋へ。そしてまだ見ぬ妣が国「ニッポン」へと向かう…。
補足的に現在の心境を略述するならば、「人間」や「自己」の探究では私にはやや一般的・普遍的・抽象的であり過ぎた。パスカルではないが、〈中間的な存在〉として「日本人としてのわたくし」あたりに、いまのところ落ち着いたようだ。いまは「ニッポン」にすべてが流れ込み、またそこからすべてが流れ出している。
萬遜樹識す
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