フッキング症候群
 奈良県下北山村池原ダム
 2002年6月22日・23日

 すでに梅雨入りしているこの季節に、一泊二日の日程で池原ダムでバスを釣りまくることにした。
 前回、よしべえ氏を襲ったルアーはかなりのいい動きで爆釣する気配があったので、すでに購入済み。これで今回の釣果は約束されたようなものだ。
 今回もボートは「ワンアップヒライ」さん。受付では何も言われなかったが、よしべえ氏が桟橋での受付の人(大ちゃん?)に「指どうですか?」と聞かれている。前回の珍事ですっかり覚えられてしまったようだ。ま、覚えられるのは、どんなきっかけにしろいいことだ!!

 今回も備後へ向かう。しかし、時間が少し遅かったので、先行者がいるようす。渓流では先行者は致命的だが、果たしてバスは…
 よしべえ氏は前回指にフッキングした、「魔のポッパー」私はダイワの「BH・ポッパー」を使用。「ファーストキャストで釣ったことってまだ無いねん。」とよしべえ氏。「とう!!」と気合を入れてキャストしたルアーは「コン!」と音を立てて立ち木にフッキング!「フ・ファーストキャストで…」さすが「魔のルアー」だ。恐るべし…
 対する私も10投もしないうちに4メートルほどの立ち木にラインが6回転くらい回転してしまい、回収不能に。しばらく釣り進み、木の枝でも探して回収することにしよう。この後、よしべえ氏もさらに高い立ち木にルアーを絡ませ回収不能になり、「魔のルアー・元祖」をロストすることとなる…あんまり回収したくなさそうに見えたのは、私の錯覚だったのか…
 先行者の影響か、さっぱり当たりがない。昨日の冷たい雨のせいか活性が下がったんだろうか。それよりも気になるのが、ルアーが起こす泡が消えないこと。ひょっとしてとロッドで水面をかき回してみるが、やはり泡切れがわるい。「この季節にターンオーバー??湖水温より冷たい雨が降ったら、理論上は起きてもおかしくない現象やけど…」実際のところはどうだったんだろう?夏の雨は活性を上げるもんだが…
 この後、よしべえ氏が小バスを2本あげたところで、最初のポイントに戻り私のルアーを回収。早速付け替える。この後、このルアーで今回の釣行唯一の釣果を上げた。回収ルアーであげる釣果はまた違った喜びがありますな!
 結局この日はよしべえ氏は3本、私は1本(しかもスレ)の小バスを掛けただけで終了した。

 平成の森のコテージは最小クラスを予約したが、二人の釣り目的での使用なら十分な広さで、夕飯のバーベキューの味と、温泉「きなりの湯」とあわせて、かなり快適に過ごした。しかし、この季節の朝の冷え込みがこんなに厳しいとは…さすが山上湖!!さぶすぎる!!!
 翌朝は「4時起床や!」と気合を入れて携帯の目覚ましをセット。私の携帯を4時に、よしべえ氏の携帯を4時5分にセット。曲は「鳥の人」&「鳩と少年」とジブリで固めてみました。
 しかし、朝食や片付けなどで時間がかかり、出廷は5時半ごろになってしまった。

 二日目も攻めるは備後。いつもの備後橋手前付近から丹念にチェック。この日もルアーに反応はするものの食いは渋い。一度など立ち木に引っかかったルアーを回収しようと、シェイクしていたら、バスが「バシャ」と音を立てて深みへ消えていくなど運も無い様子。よしべえ氏は小物ながら順調に釣果を上げているが、私は前回から発症中のフッキング症が悪化し、バラシまくり。こうなるとやる気も無くなり、さらにばらすという悪循環に陥った。
 あたりも遠のいた2時ごろ、コテージの鍵を帰しに一旦帰船する。桟橋を上がり、スロープから湖面を眺めると、足元で正月用の鯛くらいもある大きさのギルが産卵のためか尾ひれで地面を掘っている。「うわ!でぇっけえギル!!」と思いながら眺めていると、すこし沖合いに明らかにギルとは違う魚影が。「・・・バス?」その影はすぅーとボートの下に消えていった。そこによしべえ氏がやってきた。「でっけえギルいてますよ」などど話していると、またもや沖から巨大な影が!!「あれ!あれバスちゃいますん!!」「どれ!どこやねん!」「ほらあそこ!あそこ!」「!ン!バスや!でかい!」明らかに55以上、ひょっとしたら60超えかもしれない超巨大バスがゆっくりと回遊しているようだ!しかも、さっきボートの下へ消えていった影はこれよりさらにでかかった!!
 池原でも各ボート屋の桟橋付近ではよく大物が釣れている。桟橋は平成の森周辺に固まっており、池原では、平成の森周辺は一級品のポイントなのだ。その上、人口のストラクチャーは自然物より大物は居つくと言われる。し・しかしこれが池原のバスなんか!!いつか釣ってやる!!!  

 しかし、この日は結局フッキングの状態が回復せず、数えるのもめんどくさくなるほどバラシを繰り返し、結局ボウズ。ま、魚がおっかけてきてるので、そんなにショックでもないけど。おそらく40超え以上のバスなら向こうあわせで合わせられると思うので、今後はいかに大物にルアーを追わせるかに重点をおくことにしよう。

 しかし、昨年はよしべえ氏・hiro氏に競り勝って見事01’タイトルをとったが、今年は目下よしべえ氏とアリマ氏が共に45で並んでいる。ま、そのうちタイトルホルダーの実力をお目にかけよう!!

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