新地開拓
 奈良県上北山村
 2002年6月8日

 木々の新緑に風薫る6月。朝5時に目が覚めた。
 大阪南部の泉北は以外と野鳥が多い。この季節、日の出時刻には鳥のさえずりが心地よく聞こえてくる。
 この日は予定がぽっかりと空いてしまった。しばらくふとんの中で惰眠をむさぼる。今日はhiro氏もよしべえ氏も予定があるらしく、だ〜れも相手にしてくれない。「今週は久しぶりに家でゴロゴロしとくか」と思っていたが、鳥の歌声に思わず「う〜ん・・・今日の渓流は気持ちいいやろな〜」などど考えてしまった。まだ5時だ。今からでも間に合う。場所はどこにしよう。今日は一人やし、様子見ってことで前から気になっていた北山川の支流にでもいくか・・・
 何にも準備をしていない。当然エサも。24時間の釣具屋で購入し、朝の心地よい風を受けながら、我が愛車を走らせる。10時ごろ現地に到着した。

 支流に入ったら、おおよその駐車ポイントを確認したあと、しばらく上流に向かって車を走らせる。谷から道にあがれるポイントがあるかどうか確認するためだ。いくつか道にあがれそうな場所がある。早速入渓することにしよう。
 駐車ポイント近くの橋から入渓。ちょっと強引だったが、何とか入ることができた。早速準備し、エサを流す。すると、いきなりあたりがあり、びっくり!元気のいいアマゴは16pだった。
あまご
 いきなりあたりがあり、ひよっとしてこの谷はむちゃむちゃ穴場ポイントなのでは!との期待が膨らむ。しかし、今回は単独釣行なのであまり無理して進めない。あくまで様子見・・・様子見と心を落ち着かせながら釣り歩く。この後、10分ほど後に一尾つり上げたがこれは10pくらいのちびアマゴ。小さくても、模様は今までの中でも一番綺麗なアマゴだった。
 しばらく釣り進む。方々であたりが出るが、どれも10p程度だ。今日は針にスレ針を使っているので、あまり傷付けずにリリースできるが、返しがあったら大変だな〜などど考えていたら、久々に「ガツン!」としたあたりが!!!このアマゴも先程と同じ程度の17pだった。
あまご
 この後も小物のあたりは続くが、15p超えはこの2尾だけだった。

 この谷は小物がいることを考えても、自然繁殖の循環が生きている谷なんだろうか?確かにカゲロウの抜け殻や、ちっこいオタマジャクシなんかがそこいらじゅうにいて、エサは豊富なようだ。それもと、単に稚魚放流の後にでも入ったんだろうか?今回は距離的にも様子見ということで、あまり奥まではいらなかったが、本流付近からつり上がると、魚影が濃いだけにおもしろいかも。国道沿いということもあってサバイバル的な雰囲気を求めるならちょっとつらいが、なかなかよい谷を見つけてホクホクしながら帰路につきました。

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