足で稼ぐ天川
 2002年6月29日
 奈良県天川村

 この日は以前からhiro氏と渓流に行くことになっていた。バスではいい結果が得られないので、ここで気分を変えたいものだ。
 hiro氏は最近渓流に行きまくっているので、フィールドも増えたようす。最近は北(京都・滋賀方面)に出かけ、いい思いをしているようだ。場所をどこにしようかと相談したが、なかなか決まらずに、とりあえず南方面(奈良・和歌山)に向かうこととし、5時半の集合時間だけ決めて、あとは集合してから考えることにした。
 当日は朝から雨。「梅雨やししゃ〜ないか」と思いながら準備していると、hiro氏から「到着っす」とのメールが。むむっ!まだ着替すんでないっす。
 相談の結果、雨でバーベキュー客もいないだろうからと言うことで天川に決定。(天川は道路の整備がよく、河原も比較的広いので、よくバーベキュー客を見かける)

 現地に到着すると、やはり雨。ここ2・3日は雨が続いていたので、増水が心配だったが、入渓券ついでにhiro氏が状況を尋ねると逆に渇水で魚が隠れてしまっているとの事。「先週放流したけど、厳しいな。足で稼ぐしかないで。」だって。ポイントに向かって車を走らせるとなるほどかなり減水して、川の流れがほとんどなく、水溜状態になっている。「これは本当に厳しそうやな…」
 しばらく車を走らせるが、雨でもかなりの車が止まっている。漁協でいくつか場所を教えてもらったが、結局初志貫徹で最上流部に入ることにした。
 駐車できそうな場所を見つけ、準備をはじめる。しかし、何かたりない…「!!」「ベストが…」前回、天川に来た時はウエーダーを忘れたが、今回はフィッシングベストを忘れてしまった!しかも、針、オモリなどの道具一式ポケットに詰めたままだ…前回はオンブしてもらったが、今回もお世話になります。
 今回の餌は、hiro氏の「明日は雨やで」との事前情報から、ミミズと、赤ブドウ虫。早速赤ブドウ虫を流れに振り込むが、アタリなし。しばらく釣り進むが、減水のせいか、先行者でもいるのか、さっぱりアタリなし。しかも途中から伏流水になって水が無くなっている。うう〜ん梅雨時期に減水とは予想しなかったな。
 やっと流れが出てきた。ここで流れが二つに分かれており、水は支流の方から流れ出ている。本流の方も少しいけば流れが見えるが…どっちに行こうかとhiro氏と相談のため近づくとhiro氏が「スッ」と竿を上げた。!!上がってきたのは「イワナ」だった。存分に見せ付けられたあと、相談の結果、支流の方に入ることにしたが、これが大正解だった。
 支流に入ってすぐのところに絶好の淵がある。先行していたhiro氏だが、「ここは絶好やろ!俺はボウズなくなったから余裕やねん!」おお!なんと寛大な!さすが、歳が10も違うと大人ですな!それではと、餌の赤ブドウ君を生きのいい餌に付け替え、気合一発「投!」すると「ぐぐっ!!」「バシャ!」がっはっはっは!申し訳ないっす!釣ってしまいました。イワナかと思いきや今度は20p(だったっけ?)のアマゴだった。
アマゴ

 なかなか険しい谷だが、ポイントいっぱい。その後、12〜3pのイワナを釣り上げる。hiro氏も本気になったようす。その先の淵で23センチのイワナを釣り上げた。
イワナ

 大物でまたまた余裕が出たのか、「上もよさそうやで」と餌の付け替えの間に先行を薦められる。ならば、もう一度と、赤ブドウ君を付け替え、再度「投!!」すると、目印が一瞬とまった!ピッとさおを上げると、「グググッ」とこれまでにない手ごたえが!タモを構えるが、なかなか寄ってこない。かなりの引きを味わい、上がってきたのは25.5pのイワナだった。
イワナ 天川ポイント このポイントで上がったのが、大物イワナ。

 この後も小物ながら、アタリはかなりある。一瞬「この谷はまさか禁猟区では…」と不安になった。それはhiro氏も同様らしく、「ここって禁猟の谷ちゃうよな…」「でもさっき、ミミズの箱落ちてましたよ。」「それ密猟者のちゃうか…」うう〜ん。漁協の地図では禁猟区にはなってなかったと思うが…
 結局、二人とも10尾程度の釣果をあげたところで、伏流水となっていた。時間もいいころだったので、ここで終了としたが、この後谷を下るのに1時間程度かかった。
 車にもどって地図を確認。禁猟区ではなくって一安心。しかし、この谷はかなり険しい。最近購入した、沢登用足回りでかなり動きやすくなったが、それでも、かなり苦労した。一度などは滝状になった岩を登っているときに足が滑って危うく落ちるところだった。人気河川の天川の実力を見せられた谷だったが、険しすぎて、単独釣行は無理ですな。また、hiro氏と来よう。(だって、渓流する人ってhiro氏しかいないんだもん…)
天川カエル

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