大台ケ原のシャクナゲ
2002年5月12日
奈良県大台ケ原

 今年は例年になく早く春がきた。
 そのおかげで、大台ケ原のシャクナゲがもう咲いているらしいので、見に行くことにした。
 大台ケ原はこれで3度目になるが、今日は寝坊して時間があまりないので、大台ケ原の駐車場からシオカラ谷、シャクナゲの道を通って大蛇ーまでの往復のみとした。
 大台ケ原の駐車場に着いたのがすでに午後3時。今日の宿が午後6時チェックインなのでちょっとつらいか。でもせめてシャクナゲまでは行かなくては…

 手早く準備を済ませ、出発。と思ったが、あまりに腹が減ったので、パンをひとつかじって、今度こそ出発。駐車場からしばらくは平坦な道が続くが、すぐに下りにはいる。最初のうちは石段もなく、傾斜もわずかに下っている程度。次に石段を降りていく。このあたりからは、大台の新緑や紀伊山脈の山々がよく見える。石段を下り終えると、しばらく登山道を進むが、ここからの景色も素敵である。
 そうこうするうちに、またまた石段出現。今度は傾斜もかなりきつい。この辺りまでくると、下のシオカラ谷から、渓流のせせらぎか聞こえてくる。しかし、ここの石段は膝にきますな…。
 石段が終わると、シオカラ谷だ。いくつかのグループが、おそらくは日出ヶ岳からの帰りと思うが、休憩している。つり橋を渡りながら、渓流を眺めるが、さすがに水は綺麗で、アマゴも見える。うう〜ん。フィッシャーマンとしては、釣欲が…しかし、この辺りは禁猟区なのだ。

 釣欲と戦いながら谷を越えると、激しい登りとなる。しかし、この登りの中腹あたりから、本日のお目当てのシャクナゲ畑が広がっているのだ。シャクナゲめざして、ひいひい言いながら登る。どうも冬の間に運動不足になったようだ。シャクナゲ咲いてるんやろうか?早くないやろうか?などど心配していたが、しばらく行くと、ぽつぽつと咲き始め、しばらくいくと、シャクナゲのトンネル状態になっていた。ここまで苦労した甲斐があったってもんだ。

 シャクナゲの登りを終えると、折返し地点の大蛇ーはもうすぐだ。ちょうど登りを終えたところで、日出ヶ岳山頂との分岐があり、これを右に進むと大蛇ー。この辺りで道は稜線に向かって細くなっていく。大阪から近く、よく登山道も整備され、一部では手軽なハイキングコースなどとも言われるが、稜線の周りは当然ながら、崖のような下り。道を踏み外せば崖に落ちるどころか、あの世まで上りきってしまうのは間違いない。せめて靴だけでもしっかりしたもので訪れたい。ひどいのになると、ヒール付の靴で歩いている女性もいた…個人的には、本格的な山だと思うけどなぁ。

これは、大蛇ー付近のシャクナゲ

 大蛇ーからの景色は、辺り一面が見渡せて、結構気に入ってます。しかし、崖の上に岩が出っ張ってるような感じなので、写真を撮るときは要注意かも。ここで、景色を十分堪能し、本日の宿に向かって帰路に着く。行き以上にひいひい言いながら…

大蛇ー。この岩の向こうは…

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