月ヶ瀬の梅

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梅を愛する心はむらびと全員の誇りです。

 月ヶ瀬の中央には渓谷美を描きながら五月川が流れ、その両岸に梅樹が立ち並びます。これこそ、言わずと知れた「月ヶ瀬梅渓」。大正11年には名勝地に指定されています。
 シーズンにはこの梅三昧の景色を目当てに、川沿いをゆっくりと車で走行する人々の車が見られます。

梅

烏梅 梅畑
 烏梅は紅染には欠かせない媒染剤。完熟した梅実にすすをまぶし、燻蒸して作ります。一説によれば、元弘元年(1331)の笠置落城の際、真福寺に逃れた醍醐天皇の女官の一人がその製法を伝えたとか。その後、月ヶ瀬では烏梅づくりが盛んになり、近世後期には京方面の染店の需要を満たして村人の生活を支えました。
 国選定保存技術者である中西喜祥さんが、全国でただひとり伝統の技を守り続けています。
烏梅
(直径約2cm)

新しい技術で魅力的な商品が!

 「年中、梅のおいしさを楽しみたい」という熱い思いから、人と梅の歴史の中でこれまでさまざまな加工品が生み出されてきました。その代表格は、日本の食文化にすっかり根を下ろした梅干でしょう。

 梅の一大産地である月ヶ瀬村では試行錯誤を重ねて、梅商品開発のために次々に新しい技術を取り入れてきました。今では梅漬け、青梅漬けをはじめ、梅シロップ、梅肉ジャム、梅チョコレートなど、実にさまざまな商品が顔をそろえています。

 加工においては新鮮な味をそのまま閉じ込めるために、次々に新しい技術を取り入れてきました。その結果、梅商品が顔をそろえ、どれもよそでは味わえない、梅そのものの風味を活かした独特な味わいを醸し出しています。

梅シロップ

天日干し


梅の豆知識

 梅は健康食品の大御所。健康づくりに梅を利用している人も多いようです。料理に必ず添える人もいれば、ビタミン剤でもとる感覚で食間に梅干をほおばる人もいます。またお酒を飲みすぎたときに梅干を食べて、二日酔いを防ぐ人も。

 梅の健胃整腸作用はよく知られるところで、下痢や嘔吐を解消します。体力増強や疲労回復も助け、不眠症や肩こりなどにも効果を発揮します。

 とりわけ梅干は防腐・殺菌作用などがあることから、江戸時代には旅の携帯食となっていたほどです。そのような昔の人の知恵のある食習慣の一端を現代生活に垣間みることができ、一見シンプルな日の丸弁当やお粥もその好例でしょう。お弁当の梅干で健康増進。風邪でダウンしたりお腹をこわしたときは梅の抗菌作用に期待!このように梅は医食同源の発想での健康管理に一役も二役も買ってくれます。

 また一日の始まりに、梅干を食べておくとその日の災難を逃れたり、福を呼ぶことができるとか。梅は人の健康を守ってくれるだけでなく、私たちに息災な暮らしをもたらせてくれる、至れり尽くせりの食品。今一度、梅の有難さを見直してみませんか。

 

 
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