ダイミョウセセリ Daimio tethys

左:雄(採集地 相楽郡加茂町)、右:雄(採集地 綴喜郡宇治田原町)(表示倍率は異なります)

晩春から初秋まで、樹林周辺部でよく見られる。
本種では、後翅に白帯があるものは「西日本型」、白帯のないものは「東日本型」と呼ばれる。
2つの型の分布境界は一般に日本海側で福井県中部、太平洋側で三重県中部とされている。
山城地域は、地理的に微妙な位置にあたるようで、後翅の白帯に関して様々な発達程度のものが見られる。
詳細な調査はできていないが、一般に発達の弱い個体(右の画像)が多く、全く白帯の現れない個体(左の画像)も少なくない。
また、場所によっては典型的な「西日本型」が多いこともあり、狭い山城地域の中でも形質は均一ではない。


山城蝶類図鑑