ギフチョウ Luehdorfia japonica
京都府レッドデータブック2002 準絶滅危惧種


左:雄(採集地 宇治市)、右:雌(採集地 同左)(表示倍率は異なります)
いずれも、府条例による天然記念物登録(昭和59年)以前の古い標本です。

4月に明るい二次林の林床などで飛翔する姿を見ることができた。
現在、山城地域では南山城村の一部が唯一の生息地として知られているが、ここ数年発見されたという報告を聞かない。
絶滅してしまったのではないかというのが大方の見方である。
写真で示した個体は宇治市産で、同地では1970年代までは良好な生息状況であった。
その後急速に衰退し、1980年代初め頃を最後に記録が途絶えている。
他には、文献上で1980年に宇治田原町での記録がある。また、和束町にも古い記録があるようだが詳細は不明。
以上のように、総合的に判断して、現在山城地域で本種が生息している可能性はきわめて低い。

詳細はこちら→「ギフチョウの近況」


山城蝶類図鑑