オオウラギンヒョウモン Fabriciana nerippe
京都府レッドデータブック2002 絶滅寸前種


左:雄、右:雌(表示倍率は異なります)
採集地 ともに京田辺市、当時は田辺町

八幡市〜山城町〜加茂町にかけての木津川堤防が産地として全国的にも名高かったが、
1980年代半ば以降発見された例はない模様。
1960年代までは宇治市を始め山城地方各地で見られたという。
山城地方のみならず京都府では実質的には「絶滅種」として扱ってよい蝶である。
羽化した成虫は6月から7月に活動し、夏眠後、秋期に再び現れる。

画像の雄は1974年に少年だった私が初めて採った思い出深いオオウラギンヒョウモン。
採集日は6月9日で、今から思えば時期的に完全にフライングで、出会えたことは幸運だったとしか言いようがない。
玉水橋の少し北、飯岡の集落に近い木津川堤防のウツボグサに吸蜜に訪れたワンチャンスをものにしての捕獲だったと記憶している。
木津川堤防の風景は今も当時とそれほど大きくは変わらないが、残念ながらオオウラギンヒョウモンはもちろんのこと、
ウラギンヒョモンやウラギンスジヒョウモンとも同地では10年以上出会っていない。


山城蝶類図鑑