ツマグロヒョウモン Argyreus hyperbius

左:雄(採集地 宇治市)、右:雌(採集地 久御山町)(表示倍率は異なります)

春から秋まで、山城地域の様々な場所で見られる。
野生種のスミレだけでなく、栽培種のスミレ類を食草として、至る所に勢力を拡大している蝶である。
したがって住宅地にも多いが、本来ウラギンヒョウモンやウラギンスジヒョウモンが生息していた木津川堤防の草地でも、
今ではツマグロヒョウモンの天下となっている。
宇治田原町のクモガタヒョウモンやオオウラギンスジヒョウモンの生息地でも、現在一番目に付くのは本種となっている。
本種が目立つようになってくることは他の大型ヒョウモン類にとっては悪い兆候と言えそうである。


山城蝶類図鑑