神戸市の産。かつて海野十三氏が、戦中には小松左京氏、戦後には村上春樹氏が学んだ神戸高校(旧神戸一中)を卒業しました。卒業の半年程前にSFマガジンが創刊され、いらい30年は、欠かさず買って読みました。そのうち自分でも書いてみたいと思いつつ、大学では文学部に行く勇気がなく、小松左京氏と同じ京都大学の、しかし、工学部へ入学。さらに偶然は重なるもので、海野十三氏が奉職したことのある通産省工業技術院電子技術総合研究所(当時は電気試験所といった)に入所。当研究所は石原博士が数年前までに在籍しておられた電電公社の電気通信研究所と親戚関係にあり、石原博士のハードでソフトなご活躍をいつもうらやましく拝見しておりました。専門は情報工学で、石原博士と同じく電子通信学会会員、米沢賞受賞者、同学会のほ か、情報処理学会、ACM、IEEEなど7学会に所属。日本語、英語、電子計算機の プログラム言語全般に通じ、とくにCOBOL語およびデータベース言語一般を流 暢に話せます。犬語もすこし解します。
先般かねて気になっていた海野十三大先輩の当研究所時代の事跡を調べ始めたら、入所のころは関東大震災、退所のころは東京大空襲で、なにも資料が残っておらず、結局入所、退所の年時すら確認できませんでした。明治はおろか、昭和も遠くなりつつあることを実感しました。
こうした結果を石原博士にご連絡したところ、おもいがけずハードSF研究所に入所のお誘いを受けました。所員の平均年齢ををますます引きあげて申し訳ないのですが、よろしくご指導をお願い致します。