【戦争犯罪人】

どうも日本人という国民は、何ごとも明確にしようとしないと常々思う。

ナチス・ドイツのケシュタポや、また旧ソ連の粛清など、過去の過ちを徹底して究明している。
当時、そうした独裁者に、民衆も迎合していた事実。でもドイツは、今も戦争犯罪者を追い詰める一方で、税金から賠償し続けている。

しかし日本はどうか。
別項でも記述したが、間違った戦争に導き、大本営発表で嘘をつき続け、一億国民総玉砕まで国民を導き、数え切れない他国・自国の民衆に、死と塗炭の苦しみを与えてまで戦争を起こし、導いたのは誰か! 誰だ? 誰だ!

・連合国による東京裁判での責任の明確化は、勝者による裁判だから無効だという。
 だったら日本独自で裁判をせんか! 日本でなら、全員無罪か!?
・御前会議とやらで、広島・長崎に原爆を投下されるまで、誰も止めようとしなかったのか!
 それでも、まだ止めようとしなかったのは誰だ!はっきりさせよ!
・誰も彼も、原爆を投下した者も、みんな「命令に従っただけ」といって、みんな責任逃れをしている。
 じゃ〜その上の上の最初に命令した者は誰だ!
・日本国民が総玉砕してでも、天皇さえ助かればいいと思ったのか。それを天皇も望んだのか?
 そんなことがある筈もないと思う。じゃ誰だ!そこまで導いたのは!
・山本五十六が、アメリカへ行ったあと、「こんな国に勝てっこないと思っていた」と聞く。
 なのに、何故戦争に加担し推進する気になったのか? その心の変遷を、本当に聞きたい。
 (後日、NHKの「その時」で心の変遷が放映されたが…。別項で記す。)
・国民の代表である国会で、治安維持法を決め、多くの戦争を反対した人々を、牢獄に入れて暴力を
 振るい、まして獄死させた人々に、誰が、何といって詫びたのか! 「私は法に従っただけ」という。
 ではその法を決議した国会議員は誰と誰か? みな口をつぐんで隠してやがる!
・なにも原爆を落とされなくても、石油を止められるだけで一巻の終わりになるような国が、今更、原爆
 を持って何が「抑止力」か。またひと儲けしようと企む戦争犯罪人!

 もっと生きる道が、もっと慕われる日本、日本人として生きる道があるはずである!

「窮鼠、猫を食む」と云うが、各国から資源を止められたからと云って、なにも戦争をしなければとか、また他国を侵略しなければ国民を食わせていけないとかは?! そして上述のように、一億総玉砕まで導いて、指導者だけ生き残る所存だったのか?、その理屈さえ矛盾する。
とにかく、満州を侵略しての天皇以下、軍部幹部の傲慢としか云いようがない。

先日、海軍の統帥部の当時の反省会をテレビで視た。結構な時間をかけての反省会であった。
全く責任転嫁ばかりではなく、かと云って「私が間違っていた」とは誰も言わなかった。また「自分だけで停戦・敗北を認めるような発言は、当時の雰囲気の中では云えなかった(取意)」との発言が、精一杯であったように思えた。つまり、日本人の「親方日の丸」そのものである。
今も昔も変わらない「日本人気質」。またいつヒトラーのような者に流されて、奈落の底に突き落とされないとも限らない。しかも、こうしたエリート馬鹿を宣揚し、美化する国民性は、一体どこまで馬鹿なのか! よく振り返って考えてみれば、長年勤めた会社組織も同じだったなぁ。