浄瑠璃寺 | ||
2012.03.10 浄瑠璃寺、九体寺ともいい、九体の阿弥陀如来とその阿弥陀様を まつった阿弥陀堂が国宝です。他にも池(浄土式庭園の国の特別史跡) を挟んで向かい側に建つ三重塔と四天王像が国宝です。 四天王像は、2体が阿弥陀堂に、もう2体は国立博物館で展示中です。 | ||
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浄瑠璃寺の国宝 |
浄瑠璃寺本堂(九体寺本堂) | ![]() |
堂内は板敷きで、身舎の奥寄りに横長の須弥壇を設け、9体の阿弥陀如来坐像を横一列に安置する。天井は身舎、庇とも、天井板を張らず、垂木などの構造材を見せる「化粧屋根裏」とする。安置する9体の阿弥陀如来像のうち、中尊は他の8体より像高が大きく、中尊を安置する堂中央部分の柱間は他の柱間より2倍近く広くなっている |
浄瑠璃寺三重塔(九体寺三重塔) | ![]() |
三重塔(国宝)は、『浄瑠璃寺流記事』によると1178年(治承2年)、京都の一条大宮から移建したとするが、もともとどこの寺院にあったものか不明である。構造上の特色は、初層内部には柱がないことで、心柱は初層の天井から立てられている。浄瑠璃寺に移築された後、初層内部に仏壇を置きその上に薬師如来像(重文、秘仏)が安置された。初層内部の壁面には十六羅漢像などの壁画が描かれている |
木造阿弥陀如来坐像 9躯(本堂安置)(浄瑠璃寺) | ![]() |
阿弥陀如来像を9体安置するのは、『観無量寿経』に説く「九品往生」の考えに基づくもので、藤原道長建立の無量寿院阿弥陀堂(法成寺阿弥陀堂)をはじめとして、記録に残るものは多数あるが、平安時代の作品で現存するものは浄瑠璃寺像のみである |
木造四天王立像(浄瑠璃寺) | 平安時代後期の作。当初の彩色と截金文様がよく残っている。4体のうち広目天は東京国立博物館、多聞天は京都国立博物館に寄託。他2体(持国天、増長天)は本堂内に安置 |