釈迦ケ岳
孔雀岳方面から見た釈迦ケ岳

登山口 奈良県十津川村旭口

形 態 ピストン 交 通 マイカー
同伴者 なし 天 候 快晴

 一昨日に続いて、奥駈道を繋ぐことにした。きょうは、釈迦ケ岳から孔雀岳・仏生ケ岳方面に向かう。前回は前鬼口から登ったが結構きつかったので、今回は旭口から登ることにする。暑い日は省力化も大事。

日 付 出発時刻・地 到着時刻・地 歩行時間・距離 走行時間・距離 休憩他
2004/06/16 5:05 自宅 7:00 不動小屋谷口 - - 1時間55分 85.7km -
7:00 不動小屋谷口 7:30 峠ルート出合 30分 1.2km - - -
7:30 峠ルート出合 8:25 釈迦ケ岳頂上 55分 2.6km - - 25分
8:50 釈迦ケ岳頂上 10:15 楊子宿小屋 1時間25分 4.2km - - 20分
10:35 楊子宿小屋 10:50 舟ノタワ 15分 1.2km - - 5分
10:55 舟ノタワ 11:10 楊子宿小屋 15分 1.2km - - -
11:10 楊子宿小屋 12:55 釈迦ケ岳頂上 1時間45分 4.2km - - 10分
13:05 釈迦ケ岳頂上 13:45 峠ルート出合 40分 2.6km - - -
13:45 峠ルート出合 14:05 不動小屋谷口 20分 1.2km - - 10分
14:15 不動小屋谷口 16:25 自宅 - - 2時間10分 83.4km -
合 計 標高差:約580m 6時間05分 18.4km 4時間05分 169.1km 1時間10分

 御所香芝線を突っ切ってR310に入り、五條市を抜けてR168を南下する。大塔村を過ぎ、十津川村旭で林道に折れると、林道脇の斜面に咲く白いホタルブクロが出迎えてくれる。

 その先を旭ダム方面に向かい、関西電力の管理事務所の前からなおも先に進む。

 春先の土砂崩れによる通行止めが気になるが、「とりあえず行けるところまで行こう」と車を走らせた。一旦細くなった林道はところどころ工事中の箇所があったが、途中からは幅の広い舗装路となった。


ホタルブクロ

不動小屋谷登山口
 その林道をさらに上がっていくと、いくつかカーブを過ぎた左手に釈迦ケ岳登山口の看板があった。

 しかし、誰かのHPで見ていた風景と少しばかり違うように思えたが、とりあえず道路端に車を置いて、身支度を整えてから、登山を開始した。

 うっそうとした杉林のなかを上っていき、涸れた沢を渡り、山肌をジグザグに進む。


峠ルート出合

出合先で現れた釈迦ケ岳
 やがて、明るい開けた場所に飛び出ると、右手から峠ルートが合流する。
 左手に進んで小高いピークをいくつか越えていくと、前方に見慣れた釈迦ケ岳が見え隠れするようになる。もちろん、右手には大日岳のトンガリがハッキリ見える。

 比較的緩やかな道に付けられた踏み跡をたんたんと進んでいく。目の前に1組の夫婦連れを発見。


大日岳
 間もなく、2人は小さなピークで立ち止まり、休憩を取った。追いついて話をすると、「峠ルートで登ってきた」と告げた。「不動小屋谷ルートより10分程度短縮できる」とも。ほどなく、2人を後にして、釈迦ケ岳に向かう。千丈平に到着すると、そのまま頂上に向かった。

釈迦ケ岳頂上
 前回はいまにも降り出しそうな空模様のため、眺望はまったくなかったが、きょうは雲ひとつない晴天だ。1年ぶりの頂上で、360度の展望を存分に楽しんだ。

 指呼の間に七面山が見える。その先遠くに、見慣れた金剛山・葛城山・ニ上山が望まれる。右横に、弥山・八経ケ岳。その手前に、これから向かう孔雀岳・仏生ケ岳の稜線が連綿と続いている。


釈迦如来像

金剛・葛城・二上遠望

孔雀・仏生ケ岳方面

奥駈道からの七面山
 わずかな木陰を探し、腰を下ろすと、遅い朝食を摂ることにした。菓子パン・バナナ・ネーブルを食べて、水分を補給する。このころになって、先ほどの夫婦連れが頂上に到着。
 少し休憩してから、奥駈道を弥山方面に向かう。一旦急斜面を下り、痩せた岩尾根を歩いたり、クサリ場を通ったりして、橡の鼻に至る。

 ここから孔雀岳の西側を巻くように岩場を通り、仏生ケ岳の西側下部に進む。仏生ケ岳を右に見て、けっこうな勾配の下り斜面を下っていくと、七面山の東に位置するピークとの鞍部に下っていく。

 楊子宿避難小屋は鞍部から少しだけ下った場所にあった。ここで、早めの昼食を摂ることにしてリュックから弁当を取り出した。


楊子宿避難小屋
 が、暑さと疲労のため、あまり食欲がない。食べ物、特にオニギリが喉を通らないのだ。仕方がないので、オカズだけでもと口に入れる。小屋のなかに水場を示す地図があり、念のためにと水を汲みに行ったが、水場は干上がっていた。

 楊子宿から七面山に向かうルートを探すが、踏み跡らしいものがまったく見当たらない。さりとて、弥山・八経ケ岳まで行く体力・気力・水分が圧倒的に不足していたので、引き返すことにした。きょうの気温では、無理からぬ決断と思える。

 来た道を戻る。楊子宿小屋、仏生ケ岳直下を過ぎ、孔雀岳との間あたりで、件の夫婦連れが休憩中。仏生ケ岳に登って帰る途中だとのこと。彼らを後にして釈迦ケ岳に向かって進んでいると、孔雀岳の直下で細い管から清水が流れ出ているのを見つけたので、念のため空いたペットボトルに汲んだ。

 孔雀岳も過ぎ、奥駈道をたんたんと戻る。橡の鼻の下あたりの岩場に差し掛かった時、行く手で黒っぽいものが動いた。一瞬、足が止まった。注意深く観察すると、どうやら人影らしい。ホッと胸をなで下ろし、再び歩きはじめた。休憩中のその男性が言うには「これから楊子宿まで行って、あすは弥山に向かう」とのこと。すこしだけ話してから、釈迦ケ岳に向かった。

 いよいよ、釈迦ケ岳に向かう斜面に取り付き、上りはじめたころ、うしろから学生らしい青年が速足で追い越していった。「前鬼から沢登りをしてきて、もう一度前鬼に下る」と話した。彼の若さに脱帽である。どうにか彼のあとに付くようにして、釈迦ケ岳頂上に飛び出た。もう一度、木陰に荷物を下ろし、腰を下ろしてしばしの休憩を取る。
 青年は、まだ腰を上げそうになかったが、こちらは歩きはじめられそうなので登山口に向かうことにした。

 千丈平まで急坂を一気に下ると、目の前で薄茶色の生き物がヒョイヒョイと動く。20頭ほどの鹿の群れが谷のほうに走り去っていく。殿の2頭がカメラを向ける人間を興味深げに見詰めている。

 写真を撮り終えて歩きはじめると、鹿は走って逃げ去った。まるで鹿のお見送りを受けたように思えた。


鹿のお見送り
 ここから、登山口まで一気に下っていく。登山口に下りきり、沢で顔と手を洗い、すっきりした気分で家路についた。途中、道路工事中の箇所で数分間の足止めを食ったが、予定通りの時間で帰ることができた。