天和山と栃尾山
七面山登山道から見た天和山

所在地  奈良県天川村 登山口  天川村和田郵便局前

標 高    1,284.7b
   1,256.9b
三角点 三等
三等
形 態 周回
交 通  マイカー 同伴者 なし 天 候 晴れ

奈良百遊山2座めぐり
 天気が良さそうなので、大峯山系の山々を眺められる山に行こうと思った。天和山から栃尾山への縦走は、距離が長いなのでひとりで登ることにした。

日 付 出発時刻・地 到着時刻・地 歩行時間・距離 走行時間・距離 休憩他
2004/05/06 6:20 自宅 7:35 和田登山口 - - 1時間15分 55.6km 5分
7:40 和田登山口 8:45 川瀬峠 1時間05分 2.0km - - -
8:45 川瀬峠 9:00 天和山頂上 15分 1.1km - - 20分
9:20 天和山頂上 9:55 1287P 35分 1.8km - - -
9:55 1287P 10:30 栃尾山頂上 35分 1.6km - - 20分
10:50 栃尾山頂上 11:15 栃尾辻 25分 1.1km - - -
11:15 栃尾辻 11:25 坪内分岐 10分 0.9km - - 5分
11:30 坪内分岐 12:25 坪内登山口 55分 4.9km - - 5分
12:30 坪内登山口 13:15 和田登山口 45分 4.3km - - 55分
14:10 和田登山口 15:55 自宅 - - 1時間45分 57.7km -
合 計 標高差:約740m 4時間15分 17.7km 3時間00分 113.3km 1時間50分

 御所香芝線からR309を天川村まで南下して、天川村から高野天川線で和田に向かう。発電所先の郵便局手前の道路脇に車を停める。

和田登山口の標識
 身支度を整えると、そばの橋を渡って発電所右手の杉の植林帯のなかへ延びる細い道に入っていった。

 突然、2匹の赤犬が飛び出してきて、猛然と吠え立てる。あわてて、引き返す。すぐに、飼い主が出てきて取り押さえたので、事なきを得た。

 気を取り直して、登山口からうっそうとした杉林に入り、杉の枯れ枝を踏みながら山肌に沿った急坂をジグザグにグングン登っていく。一気に汗が噴出す。やがて、杉林を抜け、送電用の鉄塔の下を通り、稜線を伝うように進んでいく。

 3本ほどの鉄塔を過ぎたころ、もう一度杉林の中に入り込む。少し明るくなったと感じたとき、目の前で山が抜けているではないか、誰かのHPで危険なトラバース道の写真を見ていたが、その後にまた崩落したようだ。

 深さが数十bはありそうな不安定な斜面を横切る片足がやっとつくほどの狭さの踏み跡を慎重に進む。支えとする右手斜面の岩も脆く、掴んでもはがれるものがけっこうある。「天和山で中年登山者が滑落」なんて記事の見出しが一瞬頭を過ぎり、足場を一歩一歩確認し、掴まる支えも一つ一つ確認しながら進む。文字通り「這いつくばるよう」にだ。たった数bの長さが、数十bにも感じた。
 やっとの思いでそこを通過すると、一息吐いてから川瀬峠に向けて歩を進める。ほどなく、目の前に思いもしないピークが現れた。持っている地図では川瀬峠に上り詰めるはずなのだが。首を傾げつつ、ピークを巻きながら東に進む。すぐに4本目の鉄塔が現れ、そのまま進むと川瀬峠に着いた。

 左手に細い分岐がある。またしても、大いに悩んだ。「どちらが、正しい道なのか?」ここからなだらかな稜線を東に向かって進むと、ほどなく笹薮にぽかっと開いた天和山頂上に到着。

頂上標識で

天和山から見た大峯山系

山上ケ岳・大日山・稲村ケ岳
 北東に山上ケ岳・大日山・稲村ケ岳が見えている。東に弥山・八経ケ岳が、南東に釈迦ケ岳・大日岳が見えている。

 すると、釈迦ケ岳の横に見えるのは中八人山か? デジカメを取り出し、あたりの写真を撮り始める。

 抜けるような青空の下、汗で濡れたシャツを脱いで木に吊るし、笹の上に腰を下ろすと、リュックからアンパンを取り出して頬張る。目の前に、大峯山系の山並みが連なっている。

 想像していた以上の光景に大満足だ。しばらくそうしていたが、もう一度身支度を整えると、栃尾山への縦走路を辿るべく、笹薮の中の急坂を下り始めた。

 下っては上り、上っては下る。何度もアップダウンを繰り返しつつ、1287ピークに着く。ここからなだらかに下っていったあと、小さいピークを過ぎると、鹿避けの金網に沿ってひたすら上りの斜面を栃尾山の頂上に向かって進む。言葉にすれば簡単なことだが、その頂上が見つからない。行きつ、戻りつしながら、結局3度ほど通過してしまったようだ。最後は栃尾辻まで行ってしまい、栃尾山下の分岐まで戻って、そこから坪内に向かって下山することにした。

 少しだけ滑りやすそうな斜面を下っていく。一箇所だけ山が抜けていて、20bほどロープを頼りに進む箇所があったが、天和山のそれと比べたら楽なもの。
 そのあと、ゆるやかな下り斜面を駆けるようにドンドン下っていくと、休憩中の2人連れに出会った。1人は埼玉から、もう1人は大和郡山から。彼らは前日八経ケ岳に登って、弥山小屋で同宿して、今日坪内へ下山中だそうだ。

 少し話をしてから、3人一緒に坪内口に下山した。登山口には、昨年の秋に行者還岳下で起きた熊襲撃事故を受けて、注意を喚起する看板があった。

 ツキノワグマの行動範囲(テリトリー)の大きさからすれば、この辺も十分彼らの活動範囲内である。


坪内登山口の看板
 2人連れは揃って天川温泉につかるとのこと。私は坪内から和田まで炎天下の車道を45分歩いた。車に乗り込み南日裏まで走ると、一軒の店先で先ほどの2人連れがイスに座って食事中。訊いてみると、天川温泉は休みとのこと。われわれ3人は小一時間ほど店主から大峯の山の話・遭難事故の話・野生動物の話など聞いたあと、私の車に同乗して下市口に向かった。

 2人を下市口駅前で下ろすと、R309を通ってR24を横切り、御所香芝線で右折して無事帰宅。