平成21年度 研究の概要

平成21年度 研究主題

    「対話力を育てる学習指導の創造」
               −ものの見方・考え方を広げ、深められる生徒の育成−(初年次)

 

1 研究主題設定理由

(1)本校生徒の実態から…これまでの取組により、プレゼンテーション力の高まりは見られるが、自分の意見に自信をもって堂々と
               述べることができない。
(2)現代若者の実態から… 以前から若者のコミュニケ−ション力の不足が問題となっている。対話力の不足を指摘する人もいる。
(3)時代の要請から………企業が採用の際、重視するのは「対話力」である。また、平成24年度から中学校で全面実施の新学
               習指導要領では、各教科における言語活動の重視も打ち出されている。「対話力」をベースに授業改善することをねらった。

2 研究主題推進に向けての3大基本方針

(1)対話を取り入れ授業改善
  @「対話タイム」の導入 A研究授業(前期・後期)によるBefore−After BPDCAの指導サイクルの確立
(2)全教育活動を通じて対話力アップ
  @教育目標推進活動「知徳体」活動の推進 A総合的な学習の時間の充実 B学活や部活動の活性化
(3)系統的な縦と横断的な横の連携
  @小中高の共同研究 A全教育活動相関一覧の作成と活用
 

3 研究仮説

4 研究の実際

対話とは…2人以上でよりよい方向を目指して話し合うこと
       ○勇気を持って、自分の考えや価値観を表明することが大切。
       ○相手の価値観にふれて、共通点や相違点を見いだすようにする。
       ○意見が食い違っても、根気よく対話する態度で臨む。
       ○相手とのふれあいで、自分の意見が変わっていくことに喜びを見いだす。

(1)知徳体部会の取組

 @知育さみどり部会…朝読書「さみどりタイム」・生徒スピーチ・聞く力と対話のトレーニング・教師講話

2009年度教師講話の概要
★「ブックトーク、子ども読書の日」…学級文庫のポプラブックス紹介。おもしろい短編が多いので、ぜひ読んでほしい。
★「物を大切に」…村と中学校の予算額について説明。学校の物を自分の物のもののように大切にしてほしい。
★「ハチドリの教え」…南アメリカに伝わる「ハチドリの教え」を英語で発表。夢の実現や地球を救うことについて考えてほしい。
★「オーストラリア」…オーストラリアの原住民に伝わる世界最古の楽器の演奏と民話紹介。世界に目を向けてほしい。
★「私の趣味」…家庭菜園の野菜を示して、野菜の花の美しさや微生物などの発見があった。趣味を深めれば楽しみも広がる。
★「総体に向けて」…自分の学生時代のことを振り返り、高校の監督の言葉に触れて自信を持つことの大切さを学んだと伝える。
★「人権=命を大切にしていくための権利」…「人権の詩」の朗読やフラッシュカードを用いて、自分や周囲の命を大切にしてほしい。
★「元気印の朝食メニューの秘訣は…コレ!」…実験結果を示しながら、いろいろな栄養素を摂ることが大切だと訴えた。
★「英語学習」…中学校時代に好きなアーティストから英語に興味を持つ人が多いが、それを利用して英語に関心を持ってほしい。
★「水分補給について」…一日に失われる水分の量を示し、自分の健康やパフォーマンスの向上に努めてほしい。
★「君よEKIDENに強くなれ」…競技の成績以上に努力を継続することの素晴らしさことを知ってほしい。歌を歌い、応援した。
★「民俗学入門」…七五三などの行事の意味を伝え、自分の体験から、いろんな興味ある分野を探してほしい。
★「学校生活」…本校の良いところ、悪いところ、変わってきたところなどから、みんなが協力することの大切さを知ってほしい。
★「雅楽観賞会より」…生の演奏を聴くことは、感性を磨くのに役立つ。細かく聴くことは、今後の表現活動にもつながる。
★「対話力は未来をひらく」…対話力は「聴く力」「話す力」「伝え合う力」の3つからなる。対話能力測定も行った。
★「バカの壁」…本で取り上げられた内容を紹介し、知る意欲や受け入れる態勢が大切である。
★「内なるモラルを発揮しよう」…誰からも認められなくても、自分の心にうそ偽りのない行動をし、内なるモラルを発揮しよう。
★「身の回りにあるものから科学を考えよう」…「霜取りスプレー」「足ふきマット」などを例に挙げ、なぜという疑問を持つ大切さを伝えた。
★「山中生学力アップ大作戦」…2回の学習アンケートを基に、自ら学ぶ人になってほしいという願いを伝えた。

 A徳育さわやか部会…ボランティア意識、仲間意識の高揚
 B体育すこやか部会…挨拶運動、部活動報告、部活動掲示板

(2)総合的な学習の時間の取組…それぞれの「発表・報告」に対話の要素を取り入れて改善する。 

(3)各教科の授業改善…「対話タイム」を取り入れて授業を活性化する。
(4)研究授業 前期Beforeで生徒の実態把握と後期Afterで成果の確認、軌道修正、3学期に次年度の構想を練るというPDCAサイクルの確立
(5)学習について…@自主勉強会の開始 A学びたいむ B学習相談 Cシラバス等改定 D学習アンケートの分析・活用

4 成果と課題
○自主勉強会には3,40名の参加があった。今後も継続。
○学習相談も盛況であるが、一部参加しない生徒もいる。(教室で学習している。)
□「学びたいむ」は行事の多い2学期にはなかなか時間が取れなかった。
□シラバスにはチェック欄を設け、教科指導の中で活用できるように改定したが、生徒自らの使用はもっと増えてほしい。
○対話能力表と対話能力測定表を作成、実施した。
○生徒は対話の意義をとらえ、「勇気を持って意見を表明」しようとしている。
○生徒会の中でも、「対話」を意識して話ができた。各委員会もそれぞれ取り上げようとしている。