フランス・アヌシーツアーX(7月8日)

モンブランにあらわれた美しい彩雲

今日もホテルを8時半発。
昨日はエギーユ・デュ・ミディに登ろうとロープウエイ駅に行ったが混んでいて乗ることが出来なかった。
そのため今日は、パイロットもソアリングは適当に切り上げて正午には必ずLDすることが指示された。
正午を過ぎるとシャモニーには強いバレーウインドが入ってLDが難しくなるということも理由にある。

エギーユ・デュ・ミディ

昨日で様子が分かっているので駐車場は同じところにしてロープウエイの券も手際よく購入、昨日より約1時間も早くスタンバイ。
パイロットがTOした後、親父もTO。
シャモニー上空でヘリコプターが飛んでいるから街中に近づかないようH社長からの無線が入る。
下を見るとなるほど、低空をヘリコプターが飛びまわっている。
風が強くなって来ているからあまり風下に行かないようにとまた無線で指示がある。
風上側で高度処理をしてランディング態勢に入ったがLD場にパラを片づけている人などがいる。
少し変則的になったがH社長の誘導でなんとか無事LD。
パラを片づけて仲間のフライトを眺めているとだんだん風と上昇気流が強くなり、降りようとしても吹き上げられて苦労している。
それでも上手なパイロットばかりだからそれぞれ約束の正午迄には皆、無事にLDした。

そのすぐ後に2機のパラがLDに戻れずショートして相次いでツリーランディングしてしまった。
1機はタンデム機だったから相当のベテランパイロットだと思うが上空は風がだいぶきつくなったようだ。

エギーユ・デュ・ミディから出発する登山者達

昼食後、予定通りエギーユ・デュ・ミディに登るためロープウエイ駅に行くと今日は空いていてスムーズに乗ることが出来た。
ロープウエイ2本を乗り継いで標高3842mのエギーユ・デュ・ミディに着く。
急に富士山以上に高いところに上がったので仲間の二人とアランの息子のシルバンが高山病になりふらふらするとか気分が悪いとか言っている。
親父はそんなに繊細ではないからドリュ針峰だ!グランド・ジュラス北壁!すごい氷河のクラック!などとはしゃいでいる。
そこから4人乗り3連のゴンドラ(パノラミック・モンブラン)に乗って5km、約30分の空中旅行でイタリア領エルブロンネ(標高3462m)に行く。
ゴンドラにはH社長も同乗していたのであそこも登った、あの岩壁はそれほど難しくないなどH社長が若いころ登ったグランド・ジュラス北壁などの ロッククライミングの話を聞かせてもらった。


パノラミック・モンブランの3連のゴンドラ

ゴンドラからは雪原を登山者やスキーヤーが歩いてゆくのが点々と見える。
エルブロンネを経由してイタリア側に降りる人が多いようだ。
良い天気が続いているからモンブラン頂上を目指す人もいるのだろう。
昨日、シャモニーで買った地図を見ると氷河にもスキーのルートが幾つもある。
さすがモンブランは大きい、トレッキングもしたいしスキーにも来てみたいものだ。

エルブロンネに着くと通路や屋上にラインが引いてある。
これがフランスとイタリアの国境らしい。
おかげでこのツアーはスイス、フランス、イタリアと3カ国に入国したことになった。
ここでしばらくアルプスの大展望を楽しむ。

エルブロンネから戻るゴンドラからモンブランの頂に鮮やかな彩雲が見えた。
親父はカメラがないので眺めるだけだがみんな興奮して写真を何枚も撮っていた。


エギーユ・デュ・ミディ観光をしたので今日のパラは1フライトのみとなった。
今日も天気に恵まれアルプスのあこがれの山々を間近に見られた素晴らしい一日だった。
冬のシャモニーもきっといいだろうな。

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