フランス・アヌシーツアーY(7月9〜11日)

主稜線からあばら骨のように尾根が派生しているアラビス山脈の向こうにモンブランがある

ついにフライト最終日になってしまった。
今日はホテルから1時間も走らないうちにゴンボノというスキー場に着いた。
今はもちろん雪はないがパラグライダーのためにリフトが動いている。
このエリアは運転手としてずっとこのツアーをサポートしてくれていたジョエルのホームエリアでラクルーズやアラビス山脈、 アヌシーまでもフライトするらしい。

リフト乗り場付近はハイジが走ってきそうな牧場

6人乗りのリフトで頂上(標高約2000m)に登るとアラビス山脈のあばら骨のようなゴツゴツした岩山が見え、右手下方3kmほどの山裾に LD(標高約1000m)が見える。
仲間のパイロット達はあのアラビス山脈まで行き周回するフライトしようと張り切っている。
親父は練習生だからまだぶっ飛びだが一本目は無線の指示で少しソアリングしてみた。
だが、あまり良いサーマルはなく高度を上げられないままランディングしてしまった。

待機していたジョエルの車に乗ってリフトの乗車場まで戻りパイロットたちがソアリングして戻るまで傍のレストランに入ることにした。
レストランで食事を待っていると仲間のパイロットが車で登ってきてレストランに入ってきた。

アラビスの岩峰を攻めるパイロット達

「ずいぶん早く切り上げましたね。」と聞いたらあまりいいサーマルがなく皆ぶっ飛びになったという。
ただすこし出遅れた女性陣はタイミング良く発生したサーマルを掴んで上昇してソアリングを続けているらしい。
そこで男性陣も追いかけて再挑戦するつもりだったが頂上に上がるリフトは1時間ほどの昼休みに入ったところなのでTOに上がることが出来ない。
仕方がないので昼飯を食べながら待つことにしたということだ。
彼等は食事をしながらジョエルのアドバイスなどで作戦会議をしていた。

やっと動き出したリフトで親父も一緒に頂上のTOへ行く。
女性陣はまだソアリングを続けていてOさんは2500m以上に上昇しているようだ。
パイロットは次々と飛び出して行く。
今度は条件が良いようで女性陣とも合流してH社長の誘導でアラビス山脈の方まで行ってサーマルを探している。
見ている間に昇りだした。
チームフライトでサーマルを見つけるとはあんな具合にすることなのか。
そのうち一部の人はTO上空に戻ったりしてソアリングを楽しんでいる。
親父があんなレベルに到達できるのは何年先かなあ


Oさんは高く上昇したのでモンブランまで見える

そのうち正一郎さんがLDに降りて親父にもTOの指示が出る。
ゆったりした風の中、親父もこのツアー最後のフライトを楽しんだ。

フライトが終わった帰りはH社長の知り合いのパラグライダーショップに寄った。
いろいろ便利そうなものがあるがパイロットになって技術レベルが上がれば必要性が分かってほしいものが出てくるのだろう。
商品は安くGPSなどの価格は日本に比べて半分以下だ。
フランスの地図にはパラグライダーのTOまできちんと記載されている。
手遅れとは思ったが帰国後の整理のためアヌシー周辺の地図を購入した。

この夜はアランさんの家でお別れパーティがあり、名前は忘れたが松笠のお化けのような実の料理なども出され、遅くまで楽しんだ。


翌10日は10時50分ジュネーブ発。
今まで、お土産を買えるところがなかったので空港で買おうと考えていた。
ところが経由地のスキポール空港では連絡が良すぎて時間がなくチーズを慌てて少し買っただけで11日8時に関空に着いてしまった。

このツアーではベテランパイロットの中に練習生の親父が一人だけ入っていた。
それでも皆さんと同じように11回もフライト出来たのはH社長はじめ正一郎さん、パイロットの人たちのあたたかい気遣いがあったからで感謝している。
次回までにパイロットになって皆に迷惑をかけずにもう少し自由にフライト出来るようになろう。

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