ビサン、アヌシー(7月7日)

旧市街の運河に浮かぶ古城、今は博物館。周囲にレストランが多い

今日は天候が崩れると云う予報だがどうなるか。
ホテルから30kmほどのビサンに行くことになった。
ビサンは標高1941m、頂上まで車で行ける大きなスキー場である。
頂上から東北方向にモンブランが見え南西のアルベールビル方面に前線がはっきり見える。
ここから前線が見えているので近づく前にフライトを打ち切ることが出来るのだよと半谷さんが教えてくれた。

ビサンのTOから見えるモンブラン

風が強いなか頂上付近のリッジで3機ほど飛んでいるが地元のパイロットだろうか。
あんな上級機でも風下に流されそうなのに親父の機体ではとても無理。
親父を含め初心者3人ほどは止めるように、飛べる人は早くTOするように指示が出た。
上級者も迷っていたが3人ほどテイクオフ。
強風にあおられライズアップが上手く行かず何回も失敗する人もいる。
やがて風がさらに強くなったのでフライト中止、下山することになった。


アヌシー城、ここも中は博物館らしい

ホテルに戻りすぐアヌシー観光に出発した。
前線が通過するとき激しい雨になりそうだが傘は持ってこなかったので現地調達しよう。
アヌシー湖畔の駐車場に車を止めたのは午後3時過ぎ、ここで解散してそれぞれアヌシー見物をして8時集合ということになった。
TAKグループの我々3人は旧市街から見物して回ることにした。
丘の上に立つアヌシー城、アヌシー湖に続く運河の中州に監獄としても使われたと云う12世紀に建てられた城、またその周辺の古い街並みと運河沿いのレストラン等アヌシーの街はどこも絵になる風景だ。
旧市街で皆と別れ1人でアヌシー湖畔に出ると広い公園があり向かいに聳える岩峰は迫力がある。

アヌシー湖畔の公園から岩峰を望む

ところでアヌシーは2018年冬季五輪開催地に立候補していたが前日(6日)行われたIOC総会でわずか7票しか獲得できず63票とった韓国の平昌に惨敗したらしい。
アヌシー界隈はフライトエリアへの行き帰りに何回か通過したが横断幕や旗があった程度であまり高揚した雰囲気は感じられなかった。
フランスはこの辺りで4回も冬季五輪を開催しているのだから市民がそれほど関心を持っていないのだろう。
財政上の理由で反対も多いと聞いている。

東京オリンピックも老知事と一部の人がやりたがっているがなんでも東京、またも日本という考え方は国内でも国外でも受け入れられないだろうね。
アヌシー湖畔のベンチに座って、寄ってくるスズメに餌をやりながらそんなことを考えた。
予報に反して夜まで雨にはならずアヌシー観光をのんびり楽しんだ。


ホームへ戻る