ビッグイヤー(8月31〜9月2日)

ノーマルルートから大きく外れて大箕山に向かって飛んで行った

今週もテント泊で3日間の練習に来ている。
その2日目にノーマルルートにある青垣中学校の50周年記念の人文字をヘリコプターで撮影するので 11時20分から11時40分までは飛ばないようにという連絡がスクールにあった。

1フライト目はサーマルが弱く8分ほどのぶっ飛び。
2フライト目に上がりパイロットがTO後、最後に親父が飛びだしたのは10時37分だった。
11時20分まではまだ40分以上あるから大丈夫と判断して飛ばしている。
しばらくは上がりもせず下がりもせずと云う調子で15分ほどソアリングしていた。
LDで見ているTAK校長の指示で旋回位置を少し南側にずらしたら良いサーマルに当たった。

青垣中学校
校庭には人文字の下書きが書かれていた

6、7分で400m以上上がり始めて高度1000mを超えてまだ上昇してゆく。
高度記録を更新して何処までも上がりそうだが、既に11時を過ぎているので早く下りなければならない。
青垣中学校の校庭を見るともう生徒が集まって人文字を作りかけている。
TAK校長からはまだ時間は大丈夫だからサーマルを離れ、大箕山の方まで行きなさいと指示が来た。
高度1000m以上にいるのだから大箕山(626m)などはずっと下にある。
余裕で大箕山に飛んで行った。

はじめて岩屋山から離れてフライトしたのでうれしくはあったがヘリコプターが飛んでくる時間が気になる。
衝突することもないだろうがヘリコプターとニアミスしてニュースになっても困るなど考えると落ち着かない。
LDにいる校長はまだ時間があると落ち着いたものだ。


大箕山上空でもまだ700m以上の高度がある。
そこで「ビッグイヤーで降下しなさい。」と指示が来た。
ビッグイヤーはキャノピー(グライダーの翼部分)の両端を折り、翼面積を小さくして急速に降下する技術で、意味は大きな年ではなく大きな耳。
翼の両端がクロベの耳のようにだらんと垂れて見える。
上級者は良く使う技術だが親父は1週間前にシミュレーターを使って教わったばかりで実際に使ったことがない。
講習で教わった通り翼端に繋がるライザーを確認して掴み「エイ!」と捩じるように引くと上手く翼端が折れて高度が下がり始めた。
思った以上に安定して降下できるものだ。
重心移動で方向転換することも難しくはない。
5分程度で500mほど降下してそのまま場周飛行に入りランディングした時間は11時13分。
パラを畳んでいると予定通り、ぴったり20分にヘリが飛んできて青垣中学校上空を旋回している。
本当にギリギリのタイミングだった。

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