うり坊が走る(12月12〜13日)

2日目はスノボで遊んだ、快晴で北アルプス、乗鞍、御岳がきれいに見えた


ダイナランドと高鷲スノーパークの共通シーズン券を購入した。
先週から寒気が入り岐阜方面も大雪になっている。
北風も収まり穏やかになりそうな12〜13日にダイナランドに行った。
期待にたがわず1m以上の積雪と素晴らしいパウダースノーに迎えられた。
動いているリフトは3本、まだシーズン初めの平日だから来ている人はごく少ない。
衝突の恐れはあまりないから安心して荷重位置に気を付けフォームを思い出しながらゆったりしたペースで滑る。
1日目はスキー、2日目はスノボ、シーズン初滑りのいい練習が出来た。
コブが見にくくなる16時前にボードを仕舞い帰宅の途に着いた。

ダイナランドの取り付け道路から国道に入り5分ほど下った辺りだろうか。
カーブを曲がったら対向車線に車が止まってその前に黒い動物がちょろちょろしている。
そして近づくと親父の車の前を走り出した。
イノシシのようだが・・・。
体長は50〜60cm、よく見ると縞が見える。
「うり坊だ !」

まだオープンしていない高鷲に繋がるゲレンデ

雪道だが降り積もった雪はきれいに除雪されて道の両側は80〜120cmの垂直な雪の壁になっている。
だからうり坊は道路外に出られず親父の車の前を走るしかない。
対向車はめったに来ないがたまに来ると行き場を失ってうろうろする。
対向車も親父の車も止まって待っていると対向車の横をそろそろ抜けてまた走り出す。
あまりプレッシャーをかけないように10m以上の間隔をあけて付いてゆく。

そんなことを何回か繰り返しているうちに親父の車の後ろに4,5台の車が繋がった。
多分、後続車にもイノシシは見えているだろうから止まったり、20〜30km/h程度の走行でも文句はこない。

「弱ったなあ、どこか雪壁の低いところからうまく出てゆけばいいのに。」
しかし必死に走るその子にはそんな余裕はないようで退避場所に道幅を広げてある所も無視してどんどん道を下って行く。
対向車線にマイクロバスが来た時、本当に思い切ってという感じで少し低くなっている雪壁に飛びついてなんとか越して見えなくなった。
それまで、1kmほどは走ったろう。

まだ、自分で餌を見つけることも出来ないような子に見えたがこの雪の中、家族と離れてしまって大丈夫だろうか、再会できればいいが。
あのうり坊が今でも気がかりだ。

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