お茶でも飲もうかと居間に降りてゆくとかみさんが「どこから煙が出ているの!」と騒いでいる。
テレビ前にあるソファテーブル上の本から煙が上がって焦げ臭い匂いもしている。
よく見るとかみさんの大きな天眼鏡に差し込んだ日差しが生駒市の広報誌にちょうど焦点を結んでいる。
今にも燃え上がりそうであわてて燻っている辺りを叩いて消した。
広報誌は3ページほど焦げていた |
太陽の軌道が低く部屋の奥までとどき、大きな天眼鏡が太陽に向かってちょうどいい角度で立っている。
焦点に黒っぽい紙があり冬にしては強い日差しがあった。
そんな条件が重なることがあるのだ。
地震や台風などの自然災害がクローズアップされているが全く予想もしていないところにも危険が潜んでいた。
というわけで今後の対策としてかみさんの天眼鏡は太陽の当たらない場所に保管することになりました。