危うく火事に!


ソファテーブル上の小物置に置いてある天眼鏡の焦点に広報誌があった

お茶でも飲もうかと居間に降りてゆくとかみさんが「どこから煙が出ているの!」と騒いでいる。
テレビ前にあるソファテーブル上の本から煙が上がって焦げ臭い匂いもしている。
よく見るとかみさんの大きな天眼鏡に差し込んだ日差しが生駒市の広報誌にちょうど焦点を結んでいる。
今にも燃え上がりそうであわてて燻っている辺りを叩いて消した。

広報誌は3ページほど焦げていた

テーブル上は紙類がたくさんあって燃え上がったら火事になっていたことは間違いない。
11時前だが冬の日は低いので部屋の奥まで日が届いていた。

子供の頃読んだ少年向け探偵小説などにあったパターンで火の気の全くないところから火が出た。
それは実験室にあったフラスコに日が当たって・・・・などという謎解きがあったりしたものだ。
虫眼鏡で黒い紙に焦点を当てて燃やしてみようとしても少し煙が出るだけでなかなかうまく燃え上がることはなかった。
だからそれは小説の中だけの作り物に近い話と思っていた。

ところが今回は気が付くのがもう少し遅れたら本当に火事になっていただろう。
そして多分、火の気のない部屋からの出火ということで原因不明の出火とされたと思う。

太陽の軌道が低く部屋の奥までとどき、大きな天眼鏡が太陽に向かってちょうどいい角度で立っている。
焦点に黒っぽい紙があり冬にしては強い日差しがあった。
そんな条件が重なることがあるのだ。

地震や台風などの自然災害がクローズアップされているが全く予想もしていないところにも危険が潜んでいた。
というわけで今後の対策としてかみさんの天眼鏡は太陽の当たらない場所に保管することになりました。

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