困った!

アコーディオンドアの下部は喰いちぎられてボロボロになっている。下の鎖はもぐり込み防止のため後で付けた。

一月前からクロベが頻繁に脱走するようになった。
今まで何回も脱走はあったが家人の戸の閉め忘れ等で出て行ける条件があれば散歩を楽しんで帰ってくるという程度だった。
それでも体重30kgの大型犬が首輪も付けずに歩いて来るのを見たら犬嫌いの人は目をむくだろう。

うろついているところを交番に届けられ、引き取りに行ったこともある。
そんな騒ぎを起こすたびに逃走対策を強化してきた。

アルミ材をかじり折り曲げた。牙も折れたようだが


家の駐車場側はガレージのアコーディオンドアと庭〜ガレージの通用門、玄関側は門扉と庭〜台所の通用門とどちらも2段構えにしている。
それでも門扉やアコーディオンドアの下の隙間をくぐったりするので隙間の金具を延ばしたり鎖を追加したりした。
しかし、今回の脱走にかけるクロベの執念はすさまじく木製のフェンスや門扉はもちろんアルミ製のガレージアコーディオンドアあるいはラチス等も食い破って脱走する。
アルミ製のアコーディオンドアを食い破った時は牙が1本折れて奥歯もかけたようで堅い骨などをやると痛そうにしていた。
出たいとなるとそんなにしてまでも気が狂ったように出口を探して脱走しようとする。
この時はいくら叱っても命令を聞かない。


ラチスにはコンクリートの棚板を2枚張った

これまでと全く違うのでいろいろ調べてみたらどうもいわゆる盛りが付いた状態らしい。
どこか近所の雌犬が発情期でその匂いで興奮して「どうしても行かねばならぬ!」という事のようだ。

10歳になるまでそんなことはなかったのだがどこか近くにすごく魅力的なメスが来たのだろうか。
その強烈なフェロモンに誘われてついに昨日は夜遅くフェンスを乗り越えてお隣の庭に侵入してしまった。


ラチスの柱をかじったので顔が入らぬよう杭を立てた

お隣はセコムで守られているお屋敷だから気安く門を開けて出すようなことは出来ない。
夜遅かったが電話をかけて起きてもらいクロベを出してもらった。

フェンスを越すことを覚えてしまったら親父も守備範囲が広くなりすぎて対策が難しい。
むすめはネット等で調べて「ちょん切ればいい!」などと娘らしからぬ過激な事を云っている。
それは確かだが去勢すれば肥満になりやすいしやはり立派なオスがオスでなくなるのはかわいそうだ。

台所側の通用門は下部を金網で防御している

ついに夜は繋いでおくことに決めた。
いままで庭では自由に動けたのに・・・この時期が過ぎるまで我慢してもらおう。

今は春、タイもメスを求めて近所をひどい声で鳴いて回っている。
もうすっかり年取って弱ってきたと思っていたのにタイも老いてますます盛んだ。
クロベもタイも無事にこの時期を過ごしてくれればよいが困ったものだ。



ホームへ戻る