クロベの靴
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改造した靴を履いたクロベの雄姿。1時間ほど歩いても靴はしっかり止められている。
クロベの老化はいっそう進んで足腰が弱り立ち上がることが難しくなった。
立ってしまえばそれなりの速さで歩くのだが歩道の段差や縁石程度でも越せないことがある。
10日前にびっこを引いて歩くのでどうしたのか、また老化が進んだのかと思った。
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改良前の靴はマジックを締めても脱げてきた |
ところがよく見ると右後ろ足の爪から血が出ていて痛むようだ。
犬の爪は先のほうまで血が通って神経もあり親父が間違えて深爪をしてしまった時はキャンと鳴かれ、鮮血が出て驚いた。
良く爪を観察すると、どの爪も今までになくすり減って短くなっている。
特に出血している爪は短く減っている。
年をとって爪の成長が遅くもろくなって欠けたり減りやすくなったりしているのだろう。
運動にも支障があるし細菌に感染することも考えられるので散歩の時は靴を履かせようと考えた。
ネットショップや付近の店で調べていろいろあったものからこの付近では大きいペットショップで見つけた靴を買った。
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左から改良した靴、改造前の靴、使った部品 |
見た中では好さそう商品だが取り付けられてあるマジックテープで占めるだけでは少し歩くと脱げるのではないかという不安があった。
実際使ってみるとすぐに半分ほどぬげて靴先を引きずるように歩くことになった。
何しろクロベの脚には踵のように引っかかって対抗できるものがないし毛なども脱げやすい方に流れている。
これでは使い物にならないので改良することにした。
犬はつま先で歩いているようなもので後ろ足の人のかかとに相当するものはずっと高い位置にある。
その上の人の足首に相当する細くなっているところに支点となるものを付けようと考えた。
散歩のたびに使うのだから履かせやすいようにマジックテープを使った支点となるパーツを靴に縫い付けた。
さっそく使ってみるとクロベは歩きやすそうで全く問題なく、散歩から帰っても脱ぎたいようなそぶりはない。
散歩中に何度も「かわいい靴を履いていますね。」などと声を掛けられる。
「いや、やむに止まれず履かせているだけで犬にリボンを付けたり、服を着せたりするおばさんとは違いますよ!」と叫びたい。
それでもにこやかに「ありがとうございます。」と返しています。