黒部の狩

右手の葦の中にもよくキジがいる

すっかり春になって毎朝、黒部を連れて散歩する道では雉がよく飛び出すようになった。
黒部が追いかけたい対象はまずなんといっても雉である。
この辺りはいい感じの里山で、黒部を飼う前は、朝早く田畑や山のほうへ散歩に行くことがすくなかったので気がつかなかったのだ がいろいろな動物がすんでいる。
比較的大きな動物を挙げると次のようなものだ。

たぬき、いたち、野うさぎ(一度だけ子ウサギを捕まえた)
きじ、コジュケイ、カラス、川鵜、青さぎ、白鷺、おしどり
鳩以下の小さい鳥はまったく興味がなく鼻先に来てもほとんど無視。
溜池が多いので鵜、青さぎ、白鷺がなどいるが、水鳥は採れないものと決めているのかあまり興味を示さない。

ため池が多く水鳥もいるが・・・

カラスも以前は田などに群れていると追いかけてみたりしたがこのごろはやらない。
どうも、すぐ軽々と飛んでいってしまうのでつまらないようだ。
リスなども梢にいるのだからあまり気がつかない。
そこへ行くと雉やコジュケイの類は葦や林の中の地上に潜んでいて近くに行くまで飛び立たなかったり、 少し走って逃げたり遊んでくれる。
飛び立ってもあの不器用な飛び方で遅いから捕まえられそうな感じがするからだろうか。一生懸命探して追いかける。

ここはモグラか

ともかく雉の気配を感じる能力はすごい。音を感じるのか、においがするのか道を走っていてもさっと立ち止まりポイントする。
こちらにはまったく判らない。
ところが黒部が茂みに飛び込んでしばらくがさごそ葦を掻き分けているなと思う間に雉がばさばさっと 飛び立つ。
今日も大きな雉を2羽追い出した。春になれば毎日のように何羽か追い出す。

追い出されて飛び立つキジ

禁猟区だし、間違えて捕まってしまうようなアホな雉がいるとこちらが困ってしまうことになるけれど さいわい捕まえてしまったことはない。
朝早くまだのんびりしていた雉やコジュケイにしてみればえらい迷惑な話だが遊びでやっているだけなのでごめんね。

鋭い声で威嚇するけり
けりに追いかけられ逃げるクロベ

田植えの時期が近づくと田にけりが来て営巣する。ケリッケリッと鳴くからケリというらしいが戦闘的な鳥である。
巣の近くに行くとケリッケリッと鋭い声で鳴いて脅しをかける。
そしてさらに近づくとその辺の巣のけりが共同戦線を張って低空で攻撃してくる。
それであわてて逃げてくる黒部が面白い。

それからたまに捕まえてしまうのはモグラ。
突然、土手や落ち葉の中に鼻を突っ込んで掘り始めたらたぶんモグラだろう。
巣穴が縦横にある土手などでは無理だが昨日は側溝の落ち葉の中に隠れていたのを捕まえた。食べるわけではないので 銜えてからすぐ吐き出す。

モグラはちょっとショック状態だったがしばらくすると回復してぎーぎー鳴いて逃げていった。
たまにたぬきにもあう。
たぬきを黒部が追いかけられて私の足元をかすめて走っていったこともあった。
そんな決定的シーンを写真に撮れたらと思うのだが・・・・

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