ここの住宅地は30年ほど前に丘陵地帯を削り、谷を埋めて造成された。
その後、この周辺は京阪奈学研都市として開発が進み、回りにも住宅地が造成されてきたが
まだ北西方向には雑木林の山林が広がっている。
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竹林も多い山 |
黒部の散歩をするとき、めったに人や車の来ない早朝であれば集落を出て山林や田畑にきたら
リードを外して自由に走らせる。
今は冬だからいないが春になればキジや山鳥がよく飛び出すのでそんなとき、
黒部は大はしゃぎで追い掛ける。
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たぬきでも居ないか |
いや詳しく説明すれば、まず黒部が藪や茂みの中の気配(匂い?)に気づきポイント
(その方向に向かってピタリと止まる)する。
そして合図をしたら藪に飛び込みキジがあわてて飛び立つ。
そこで鉄砲があればズドン!というところだが幸か不幸か持ち合わせがないのでキジは無事飛んで行き黒部が
しばらく吠えながら追いかけてから帰ってくる。
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何かの匂いがするぞ! |
黒部はこれが楽しいらしい。
ポインターとはよく名づけたもので教えもしないのにこれはきちんとできる。
多いときは4〜5羽も追い出すことがあるからシーズンは毎日キジ鍋、炊き込みなどしても食べきれないほど獲れるだろう。
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走り回った疲れで寝る黒部 |
しかし、昼はそんな訳には行かないので近くの山の中に入ってから放してやる。
昼の山は早朝と違って生き物はどこに隠れるのかあまり飛び出さない。
それでも黒部は忙しく山中走り回って獲物を探す。
夏は虫や蜘蛛の巣だらけで汗をかきながらの藪漕ぎはあまり気持ちのいいものではないのであまり行かない。
毛虫や蜘蛛のいなくなった晩秋から春にかけては歩きやすくなった木立の間の踏み跡を辿って山の中に入ってゆく。
私も黒部もこんな道でもないところを歩き回るのが大好きだ。
この辺の山の中に、家から往復で1時間から2時間ぐらいはたっぷり楽しめる多くのルートを開拓した。
雪遊びばかりに熱中してしばらく山の散歩に連れていってやらなかったので今日は出かけた。
この2、3日晴れていたので乾いた落ち葉を踏みながら気持ちよく2時間ほど歩いてきた。