百合山へのフライト(8月8〜9日)

町の裏山上空から百合山方面を見る。湿度が高く少しかすんでいる。

暑い!この夏の暑さは経験した事がない。
いつもは涼しい標高630mほどのテイクオフでも長袖を着てヘルメットを付けスタンバイすると汗が止まらない。
暑さボケからライザーがねじれた状態でテイクオフしようとして注意されたりもした。

9日の2フライト目、先に出たパラを見るとノーマルルートと南TO前にサーマルがあるようだ。
TOしてすぐリフトを感じて上昇。
トップアウトしてからリッジを使って鉄塔に向かう。
まだ高度が十分でなく鉄塔には無理なのでそのままT字の尾根に直接進む。
正一郎さんからの「尾根でサーマルがなければ無理をしないでLDに向かってよ〜」という無線を聞く。
尾根に着くとサーマルはあり、少し荒っぽく持ちあげられる。
すぐ旋回して700mまで高度を稼ぎ竜王山へ向かう。
竜王山にはさらに強いサーマルがあってしばらく回すと1000mを越した。

上空を見るとどんよりして暗い雲があり視界も少し悪くなってきた。
「グライダーの揺れを抑えて。」「雲に吸い込まれないように。」と無線が入る。
この揺れを抑える事はまだ技術のない親父には難しい、そろそろ潮時だろうと思ってサーマルから離脱。

いつもの周回コースを飛ぼうかと思っていたら校長から「ゆり山に向かって。」と指示が入った。
百合山は周回飛行の次の目標だ。
町の裏山を通過して青垣IC上空でもまだ800mの高度を保っている。
あと2km程度だから高度が足りなくなれば百合山の尾根上で上げ直す余裕はあるだろう。
難しくなれば桜並木に下りればいいと考えて飛んでいた。

百合山まであと1km程度まで近づいた時「そろそろ戻りましょう。」と帰れコールが入る。
まだ十分余裕があったので残念だったがUターン。

他機はサーマルが弱く皆、既に下りている。
親父だけが運良くサーマルを捕まえる事が出来たらしい。
次のチャンスには百合山上空でソアリングするぞと思いながらLDへ向かった。

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