イントラ (1月14〜16日)


頂上から少し降りたら霧が薄くなりリフトも見えようになったが湿った重い雪に悪戦苦闘する子供たち

ハチ高原スキー場で中学校のスキー実習のイントラをした。
親父はこれでイントラは5回目だからだいぶ慣れた。
今回は上級者(雪国とは違うので自己申告でスキー経験のある生徒たちという程度らしい)10名を指導することになった。

滑らせてみると案の定、プルークボーゲンも満足にできないが転んでも何とか自力で立ち上がることはできる。
午前中にゆるい斜面で階段登行とボーゲンの練習をして午後にはすぐ林間コースに連れて行く。
次は高丸リフトの中間駅まで上がってトレイン(インストラクターについて列を作って滑ること)で滑らせる。
運動神経のいい、やる気のある子供たちで上達が早い。
午後には何とかトレインが崩れずボーゲンで降りてゆくところまでできた。

生徒たちの宿付近で積雪20センチほど

翌日は朝から大雨の予報で宿を出るときはみぞれだったがスキー場に上がると雪に変わった。
今日は上の千石平で滑るつもりでいるがどうだろうか。

体操してすぐ林間コースに行ったのでこの班がトップで、新雪にシュプールを刻んで滑る。
雪が重いが全員転びもせずに滑り切り、足並みがそろってきたのですぐリフトを乗り継いで頂上まで連れて行った。
ところが上は湿雪が深く、風が強い上、霧がかかって10m先も全く見えないホワイトアウト。
すぐ近くにあるはずの千石平リフトがなかなか見えてこない。
そんなことはあり得ないが見えるまで違う尾根に迷い込んだのではないかとすごく心配した。

生徒たちは重い雪にスキーを取られながらも泣き言も言わず付いてくる。
「こんなコンディションはめったにないからいい経験だよ。」などと講釈したがどう思ったか。

他のグループはほとんど登ってこない。
この難しい雪のなか手袋が搾れるほど濡れながら千石平リフトを使ってトレインで何度も降りては登り練習した。

翌日は雪も上がり、気温は下がってずっとましなコンディションとなった。
昨日の成果が出て生徒の動きがいい。
シュテムターンも楽にこなして午後にはトレインのスピードや流れが素晴らしく良くなった。
最後はゲレンデが開いているのを見澄まして長距離のフリー滑降をさせた。
皆喜んで歓声を上げて滑ってゆく。
親父もこの講習は今までで最高の出来だったなあと満足感に浸った。


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