かみさんと鍋をつつきながら親父が飲んでいると黒部がくんくん鳴く。
なにか猫の鳴声もする。
そういえば我が家にタイがいなくなってから他所の猫も近づかなくなったのか猫の喧嘩の声も聞かなかったなあと
ぼんやり思っていたら猫の声が近づいてくる。
あれ!なにかタイの鳴声に似ている。
かみさんと顔を見合わせあわてて居間のサッシを開けて庭を見た。
「タイ?」と呼ぶとかすれた声で「ニャー」と返事する。
「おお! タイ、タイッ!」
暗がりの中からタイが出てきていつものように黒部がタイをかぎまわっている。
少し痩せているが元気に入ってきた。足もちゃんとある。
「どこから帰ってきたの?」
おなかが減っているようなので大好きな魚肉ソーセージをやる。
ソーセージばかりでは味が濃すぎそうだ。
「猫のえさは?」といったらもう黒部に食べさせて全くないという。
「じゃあ、黒部のえさをやろうか」とやってみたが犬のえさは合わないのか食べない。
ごはんに鰹節を混ぜて昔風の猫飯を作ってやったら喜んで食べる。
牛乳もたくさん飲んで満足したようだ。
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いつもの寝床で今日も1日中寝ている |
変わったなと思うのは自分で食事を出来るようになったことだ。
かみさんのように甘やかして食事の介護まではしてくれなかったようだがそれがよかったのだろう。
かみさんも面倒見すぎだ。
せっかく自立したのだからこれからは食事の介護はしないで少し不便そうでも自分で食べるようにさせたらいいと話した。
昨日はシャンプーをしてやった。
今日も外に行かずよく寝ている。
追悼特集みたいなものを出してしまった親父の立場はないな。 (´_`;)