綿向山(8月4日)

メインルートの表参道を避けた周遊コースを歩く。変化があって面白い12kmのコースだった

綿向山(1110m)は春に登った雨乞岳より手前にあり登りやすい山らしい。
ただ、調べてみると鈴鹿の山らしくヒルやアブが多いので夏は止めた方がいいとも書いてある。
そんなネット情報があったので首の後ろに布が付いた帽子を使うことにした。

アブよけ帽をかぶった親父、山頂もアブがうるさかった

登山口の広い駐車場で日陰になりそうな位置に駐車したら早速10匹ほどのアブが飛んできた。
車にもバチバチ当たってくるのでこれは車中で靴を履き替えたりしなければいけないかなどと思った。
それでも出てみると周りを飛び回るが刺すわけでもない。

8年前の夏、赤倉温泉に泊まり、朝の散歩をしていると地元の人から「そっちに行くとアブがいるから危ないよ。」と注意された。
夏のスキー場は牛などを放牧するからアブが多いのだろう。
また、秋田の黒湯温泉では露天風呂に入るとアブが襲ってくるのでハエ叩きが備えてあり皆それを構えて入浴していた。
身を護るのはタオル1本という状態になるのだからハエ叩きがなければとても入浴できない。
その時のアブは大きくて羽音も恐ろし気だったがここのは小さく案外穏やかな種類のようだ。

珍変木、皆さんがくぐるようで木の下は道ができている

刺されることもなく駐車場を出発してヒミズ谷出合小屋まで渓流沿いに歩くと登山口である。
そこから水無山北尾根コースを登る。
人工林を登ってゆくので日が遮られて思ったより涼しい。
とは言うもののやはり相当蒸し暑い。
首に巻いたタオルはすぐ絞れるほど濡れてきた。
2時間ほど登り稜線に出ると文三ハゲと呼ばれる大きな崩落地を緑地回復工事しているのがすぐ下に見える。

そこから30分ほどで社と大きなケルンのある綿向山頂上に着く。
そこからは素晴らしい景色が見えるはずだが湿気が多く靄ってよく見えない。


2匹目のマムシ、この山はマムシも多いようだ

日差しは強くないのでベンチで昼食のおにぎりを食べているとアブとブヨが寄ってくる。
ブヨも嫌だがアブに刺されたらすごく痛いからこわごわ食べていたが人にぶつかったりとまったりするが刺すことはない。
あまりうるさいときは頭上でタオルを振り回すとしばらくちょっと離れる。
そんなぐあいでここのアブの扱いにも慣れて落ち着いて食べることが出来た。

頂上から5分ほど進むとくぐると幸せを呼ぶ??という「ブナの珍変木」がある。
どうしてこんな形になったのか、面白いので親父もくぐりました。

さらに進むとイハイガ岳経由雨乞岳への分岐がある。
その先の急坂を2度こなしたあとは緊張するようなところはなく竜王山に着いた。
登山口まで降りると林道で気が緩んだせいか勘違いして右に進んだので20分弱遠回りをしてしまった。

この暑さのせいかヒルは全く見かけずアブもおとなしい種類で助かった。
ただ小さなマムシを2回見かけたのでこちらのほうを注意する必要がありそうだ。
メインルートの表参道を避けたせいか登山者には2人しか会わなかった。
家から2時間ほどで来られる手頃な山なのでヒルや虫の心配のない晩秋にまた登りたいと思う。


駐車場7:20→登山口7:45→文三ハゲ9:39→八合目9:56→10:16綿向山頂上10:52→珍変木10:58→12:39竜王山12:47→西明寺13:22→駐車場13:58


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