テオ・ヤンセン展(7月28日)


エントランスにあったアニマリス・シアメシス。これが海辺を歩くところがみたい。

息子が津市の三重県立美術館でテオ・ヤンセン展をやっていると教えてくれた。

テオ・ヤンセンを知っていますか。
「21世紀のレオナルド・ダ・ヴィンチ」と称されるオランダ人のアーティストです。
ダ・ヴィンチほどの大天才ではないが科学や技術にロマンを感じさせる生き物のような作品を作ります。
親父はむしろ、宮崎駿の「風の谷のナウシカ」や「紅の豚」のようなノスタルジーを感じます。

子供たちが夏休みの時期だから土日は特に混むだろうと思い金曜日に行った。
家を早く出て10時には入館していたから人は少なく落ち着いてみることが出来た。

アニマリス・オルディスは押して動かすことができる

彼の「ストランド ビースト(砂浜の生物)」と名付けられた風力で生き物のように歩く作品群は面白い。
今回は室内展示だからちょっと残念だが広い海辺の砂浜を歩き回るところをみたいものです。
また、「ブルハス(芋虫)」と名付けられた最近の作品も展示している。
今、親父が考えている蛇型ロボットの参考にもなるので特に詳しく観察する。

テオ・ヤンセン機構のリンクのモデルや分解したパーツなど技術に興味のある人向けにも親切な展示をしている。
細かい部分の作り方などを観察していると監視員からこちらのビーストは操作することが出来ますと誘われた。

アニマリス・ブルハスは確かに芋虫のように動く

この「アニマリス・オルディス」は動かしたい人は並んでくださいと看板があるが誰も並んでいなかった。
監視員は誰も気が付かないのでこの親父を呼び水としようという意図か。

そんなことをさせてくれると思っていなかったから親父は大喜びで押し引きして動かしてみた。
「アニマリス・オルディス」のテオ・ヤンセン機構は歩くように動作するが上下動は全く感じない優れた機構だ。

一方「アニマリス・ブルハス」は確かに芋虫式歩行なので上下動が大きく親父が期待していた蛇式とは違う。
親父が考えていた構造では芋虫式になり蛇のように滑るようには進めない。
この違いを明確に感じたことは大収穫だった。

扇風機の風をプロペラに受けて歩くミニビースト

ビーストを動かす親父を見て気が付いた人たちが並ぶようになったから監視員の作戦通り親父が役に立ったようだ。
このほかにもハンマーを使って杭を打つビーストや頭を振るビーストなどの実演もあった。

帰りにはミニビーストと呼ばれるプロペラで駆動してカニのように横に歩行するヤンセン機構のプラモデルを買った。
これは翌日組み立て、扇風機で風を送って動かし遊んでいる。

このミニビーストはかみさんもむすめもまるで生き物のような歩き方がかわいいと気に入っている。

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