総合型地域スポーツクラブとは? 我が国では、少子高齢化社会の進展、また生活環境の利便化に伴う身体活動の不足、コミュニティー感情の希薄化が指摘されており、吉野町においても例外ではありません。21世紀において活力ある社会を維持していくためには、国民誰もが主体的、継続的にスポーツに親しめる環境づくりが急務です。 「総合型地域スポーツクラブ」は、こうした時代の要請に応えるものであり、生涯スポーツ社会を実現する上で極めて大きな役割を担うものです。 吉野町では平成13年度、国(文部科学省)の総合型地域スポーツクラブの育成をモデル的に行う指定を受けて取り組み、平成15年度に吉野スポーツクラブを設立し、初年度は約800名がスポーツで清らかな汗を流しています。平成20年度、生涯スポーツ優良団体としても文部科学大臣表彰を受賞し、「地域に誇れるクラブから地域が誇れるクラブへ」を目標に、さらなる取組を行っています。 平成21年2月には総合型地域スポーツクラブ全国協議会(SC全国ネットワーク)が設立され色々な情報交換や交流が行えるようになってきています。 総合型地域スポーツクラブのメリットは? 既存のクラブは単一種目のクラブであり、会員が固定的、ゲーム中心、拠点施設がないなどの特徴があると言われています。総合型地域スポーツクラブは、 @地域住民が自主的に運営 A拠点となる施設を持っている B複数のスポーツ活動の実施 C子どもから高齢者までの参加 D住民の交流の場がある などの特徴をもっています。このため、住民の健康・体力増進に資するだけでなく、スポーツ人口の掘り起こし、豊かなコミュニティー作りなどに寄与します。 吉野スポーツクラブでは、吉野運動公園施設を拠点に「スポーツを通した町 ひとづくり」を「笑顔が集う」クラブづくりに取り組んでいます。 「 平成15年8月19日の設立総会をもって吉野スポーツクラブがスタートしました。 クラブの黎明期には、「総合型」の『吉野型』を模索し、吉野に合ったスポーツ環境をいかにして創造するかを検討、クラブが出生した早期には、「スポーツを通じだ町づくり」=「5(いつ)でもいこら」を合言葉に、5つの「行こう」を目指しました。 現在は、NPO法人格を取得し「かきくけこ」を目標に、クラブの体力「人・物・資金」を多方面に求め、近い将来の更なる飛躍を目指しています。 ※『5つのキーワード』 「か」:家族・活性化・活動 「き」:絆・協働・共生 「く」:クリエイト 「け」:健康・景観・経済 「こ」:子ども・高齢者・コミュニティー 今後の変化と目標は? 吉野スポーツクラブでは、町民の皆様のニーズを知ることから始めています。やりたい・やらせたいスポーツを子どもから高齢者までが行える環境づくりに取り組んでいます。 町民の皆様のニーズにあった教室・イベントの開催、継続的に取り組めるクラブ作りを連携できる団体・組織と相談しながら進めて行きます。また町民の皆様の声が最大限反映していけるクラブを一緒に創っていこうと考えています。 『こんな仲間がいませんか?』、『こんなクラブがあったらいいのに?』そんな皆様の声をお待ちしています。みんなで創っていくクラブです。ご意見をお待ちしています。 ※NPO法人格の取得とは:法人の名の下に取引等を行うことができるようになり、団体に対する信頼性が高まるというメリットが生じます |