お別れに
お別れに あなたがくれた いくつかの 言葉をいつも 抱き締めている
春が来て ほんとの春が あったのは 春を待って た わたしの心
快晴の 空をいただく 嵐山 比叡の山を 見て橋渡る
花を見ず 痛みに 耐えし 春過ぎて 目を上げる時 君は優しき
淀川を 走れよ未だ 陽は高し 最後の夢を 抱きしめるため
20年 重ねし思いを 慈しむ 19才の おまえの中に
足るを知る 我が魂に 一輪の 花添えしめよ 夏が来る時
眠れざる 夜にはひとり 降りて行く 吾が人生の 最古の記憶
昼下がり 色とりどりに 汚れたる アメリカ村へ 流れて弛む
鎮静の 時が来たれば 山に入り 朝の空気に 心を解かさん
病得て 心の状態 今や良し 言の葉繁き 年の瀬をゆく
見たことも ないよな遠い 君の目を 銀色の雲の 流れてゆけり
身を縮め 満員電車 憎んでも わたしは強い 歌を詠む時
チクられて たらぬ上司の 憎悪受く 減給降格 吾が事になし
いざ立てよ 主のつわものよ と念じてる 勤務時間の 7、8割を
何処にも 生き甲斐なるもの 見いだせぬ 人の墓場と 呼びたき職場
我が席の 前に神経 症を病む 更年期なる 女のカケラ
白髪の 某県より出づ 課長補佐 吾を嫌えど 退職近し
傷ついて 皆殺しという 言葉さえ 唱えていたり 眠れぬ夜は
救われぬ 奴隷根性 引き擦りて 今日も登るか 職場の坂を
モゴモゴの 単純作業に 身を売れば いまや羞恥の 字を忘れけり