大阪
次のように言われる。
「犯罪発生率、生活保護率、結核罹患率、離婚率、自殺率が高い。持ち家率、大学進学率、児童の学力、平均寿命が低い。税金、公営住宅家賃、保育料の滞納が目立つ。行為心迫にして多弁。行儀が悪く、下品で馴れ馴れしい。電車の中でけんかをする。役所の窓口で大声を上げる。民度が低い。拝金主義、けち、がめつい。飲食、性風俗、ばくち、温泉旅行、刹那的消費への欲求が旺盛。学問や芸術に対する尊敬がなく、美的感覚に欠ける。大阪市内において偏差値の高い大学は大阪市立大学だけ。市内に第1種低層住宅専用地区がなく、住宅一戸あたりの宅地面積が非常に狭い。大阪は日本ではない。」
すべて事実である
しかしながら。
大阪の人間というと、蓮如、近松門左衛門、与謝蕪村、大塩平八郎、緒方洪庵、坂田三吉、織田作之助、佐伯祐三、司馬遼太郎、西本智美、憂歌団、町田康、矢井田瞳などである。なかなか素敵だ。
インフラは見事に整備されている。
戦災を受けた地域は、区画整理事業によって整然とした町並みが形成されている。立体交差事業も着々と進められている。下水道は100%普及である。地下鉄も、私鉄も、バスも便利にできている。道路には街路樹が多く、よく管理されている。
電気機器、金融、保険、商業、製薬、食品などに傑出した力をもつ会社がある。それを支える中小企業の技術力もすばらしい。
風がないので夏はつらいが、冬は過ごしやすい。
人々は寛容で、フレンドリー。笑いを愛する。
安くて気軽に入れる食堂がたくさんある。
生野区にコリアンのコミュニティー、大正区に沖縄人のコミュニティー、船場にはインド人のコミュニティーがある。
戦災を免れた地域には、古いたたずまいが残り、京都よりも情緒があふれる。西成区は全国でももっとも人情にあふれた街である。
いっぽう、帝塚山、天王寺、阿倍野、新森は山の手の雰囲気を持っている。
大阪は、地元建設業界の政治的発言力が強いせいで、ハコモノをたくさん作ってしまい、財政が破綻していると聞く。
また、ミナミのアートの砦、キリンプラザもなくなってしまった。
だが、新しい美術館や博物館ができてきている。
立派な音楽ホールもたくさんある。
まだまだ捨てたものではない。