２００５年１０月２９日(土）　〜　３０日（日）　　
　雨で明けた10月最終の土曜日。今年（最初で）最後のキャンプに出かける予定なのに、このお天気。落ち込んじゃうなあ。なんだか寒いし。
　おまけに昨日は仕事が忙しくて帰ったのも遅かったし、家中の片付けや洗濯、何もかもが終わっていない。当然用意も。で、朝早くからまず片づけを始め、洗濯をしながら朝食の準備。掃除をしたり、お弁当作ったり、荷物を積み込んだり、結局出発したのは実にお昼過ぎ。
　今回のキャンプは奈良県御杖村みつえ青少年旅行村。家族だけで行くのと手を抜きたかったので、バンガローを予約。実はこの施設、10月31日が利用最終日。雪でも降るのかなあと思っていたら、それだけではなかった。たぶん。
　クルマで約２時間半の道のり。到着してまず・・・。寒い・・・。寒いというより冷たい。空気もバンガローの壁も床も（だって一枚板だ！！！うわあ）、雨も土も寒い。山あいの谷部分の冷たい空気も、雨のせいで日が当たっていないサイトがいかにも寒そう。というか寒い。
　着いて最初に荷物を降ろしながら、バンガロー前のコンロで火を熾すことにする。その間、バンガローで遊ぶ子供達。そうやって楽しんでくれるだけでもほっとする。が、火が着かない。炭が湿っているらしい。横で薪にも火を着ける。１号も一緒に一生懸命手伝ってくれてやっと6時過ぎ、暖かい光が満ちてきた。
　今日の晩御飯は、なべ。それもダッチオーブンでちゃんこ。味噌風味でたっぷりおいしいよー。常々、私は「キャンプこそ鍋！」って言っていたんだけど、今回は大正解！！ラーメンも入れて、焚き火のそばでみんなほくほくあったまる。
　本当は近くの温泉に行こうかと思っていたのだけど、あまりの寒さにあきらめる。この寒さじゃ、ホントに風邪を引いちゃうよ。

　夜、銀マットを敷いて偶然持っていた昼寝布団も敷いて、シュラフにくるまって寝たけど、本当に寒い。子供達は服をたっぷり着せて、私は温かい子供にくっついて寝る。夜中、トイレに立ったときも寒くてがたがたと震えがとまらないほど。
　今、日本は本当に快適でいつも過ごしやすく、年中暖かく涼しくなっている（エアコンや暖房や）けれど、実に何十年ぶりかで、”何をしても寒い”というのを味わった。だから火の側や、太陽の光が心からありがたいと思える。正直、ハンパじゃない寒さだったけど、これはこれでよかったんじゃないか、そう思う。

　翌朝、起きてすぐに薪と炭に火を着ける。赤々と燃える火が本当に温かい。前で手をかざしていると顔が熱くなる。子供達は朝食の前にさっそく遊びに。この施設は道路向こうを川が流れていて、夏場なら水遊びも楽しめる。その上の方には、ローラーコースターやボブスレー、遊具があって、たっぷり遊べる。

　朝食は夕べのちゃんこの残りであったか雑炊。ほかほかの雑炊に子供達もご機嫌。
食べ終わって、片づけをしていた私もいっしょに遊びに行く（というか行かされる）ことになった。今日、ボブスレーには一回ずつ乗ってもいいよ（割引券をゲットしていたので）と話してたのだけど、パパと一回ずつ乗ったのがあんまりにも楽しかったらしい（10歳以下は大人同乗）。で、私も行った。気分爽快、ホント、気持ちよかった。でもね。これが山のてっぺんから滑り降りるっていうので、ものすごい斜面の山をひいひい登る。二人と乗るから二回登らないとだめで、しかも終了時間間際だったせいで（おばちゃんが「すぐ登ってくるんやったら待ってるわ」と言ってくれたので）、２号と下まで滑り降りた瞬間、また山をひいひい言いながら登ることになる。１号は「ままーがんばれーー早くーー」と上から呼んでるし、私はもう足が上がらない・・・。いやはや、一年分の運動をその数十分でしたよ、という位、へっとへとになってしまった。でもボブスレーはそれを上回るくらい、きもちよかったんだけど、ね。


　ボブスレーの後は、子供達はローラー滑り台でまたたっぷり遊ぶ。パパが抱っこして３号も少々びびりながらも参加。晴れた空に子供達の声が本当に響き渡る。よかったよかった。お昼の時間まで遊んで、帰途に。帰り道、本当は昨日の夜行こうかと思っていた温泉に入って帰る。今日はパパがえらくサービスしてくれて、子供達三人を連れて行ってくれた。おかげで私は一人ゆっくり。ほーーーっと温まる。

　お風呂の後、お昼ご飯を軽く食べてやっと帰り道。子供達は本当にぐっすり眠って静かなクルマの中。寒さのせいか、２号が「アタマ痛い」と言い出したので、夜は早くにおやすみ。寒かったけど、楽しかったね。また行こうね。

　さて今回のキャンプ場、バンガローは、時期さえうまく選べばとってもいい場所だったと思う。6畳くらいの広さの板の間だけ、なんだけど、掃き出し窓の外には縁側がついていて、出入りにとても便利。縁側のすぐ外には、バーベキューコンロと流し台と調理台がついている（コンクリートだけど）。流しの上にはちゃんと外用電源から取ったライトがちょうど手元を照らすように付いていて、暗くなってからの作業もしやすい。もちろん雨に備えて、コンロの部分まで屋根がついている。
　我が家は準備不足もあって、タープやテーブル、ランタンが足りるか、不安だったんだけど、そういう不安は心配無用だった。外用電源を使って、炊飯器を持ってきていた家族もあったほど。
　寒いのも、事前にわかっていれば、お布団を多い目に持ってきたり、電気ストーブや（我が家にある小さい）コンパクトヒーターなんかを持ってきていたら、十分解消できたかも。
　ということで、今度はぜひ、夏に来ようと思う。気候のいい時期に、今度は準備も万端で、たっぷり楽しみに。 　



斜面に広がる滑り台が寒々しい・・。
　
バンガロー前は充実してる。

炭の赤い色が暖かそうでしょ。

３号もいっちょまえに参加♪

ボブスレー乗り場から見た向こうの山。
手が届きそう。
　
１号といっしょに滑り降りる直前。足はがくがく。
そのあと滑り台で子供達とはしゃぐパパ。

晴れて山並みが息を飲む程きれい。
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