もしかしたら、食べ物の好き嫌いはわがままじゃないかも知れないと思うのです
きっかけは、テレビ番組に登場する食いしん坊の犬のなんです(BS Japan放送「ポチたま ペット大集合」)
その犬はたいへん食いしん坊で飼い主の食べるものを何でも欲しがるんです。ところがあるものをかじりかけたところでやめてしまってその後は見向きもしませんでした。
そこでふっと思ったんです。「動物が食べられる食べられないを判断するのは、口に含んだときの感触も関係しているんじゃないか?」と
それは本能に由来していて、「人間もその本能から逃れられていないんじゃないか?」と、思い至ったのです。
僕も小学生の頃好き嫌いが多くて
給食で残されたクチです。
それらは“美味い”、“不味い”の問題じゃなくて、口に入れたものを吐き出したくなるのです。口の中に入れたままにしたくないのです。
それは本能のようなもので
「吐き出したい」という感覚は危険かも知れない食べ物に対する体の反応なのかも知れないと思うのです。
好き嫌いの多い子は感受性が豊かで、“危険かもしれない(と感じる)食べ物”に対して体の防衛反応がほんの少し過剰に働いているだけなのかもしれません。
本能に逆らって吐き出したくなるものを食べろというのはもしかしたら酷なことなのかもしれません。
でも、それらは経験によって弱めることもできると思うのです
あるいは歳をとってくると鈍感になるのか、僕は以前には食べられなかった食べ物も平気になってきました。
だから、好き嫌いの多い子も
「わがままで好き嫌いを言っているわけじゃないのかも知れない」と考えてあげてください。
中には、本当にわがままで「食べられない」と言っている子もいるでしょうが、わがままでは無いのなら少しずつでも食べるようにして本能を弱められるようにしてあげてください。
2016/05/06