星がチカチカする夜は深い夜空の色をした見えない雨が降っているから魔女の豊かな銀髪が幾千筋となって広がるように月の光が闇間に滲む青が降る夜は内省の夜知らない自分を見つける夜降りしきる想いを宇宙と相似(あいに)た心に掬い上げ流し去る最後に残った鱗粉は白い幻蝶の名残あるいは美しく記憶された過去消えゆく蝶の光跡を眺め「さよなら」と口ずさむ青は降り続き星はキラめく