季語:熱燗(あつかん)

 

熱燗や舂米の掛け声はるか  あつかんやしょうまいのかけごえはるか


三冬の季語。

舂米(しょうまい/つきしね/つきよね)とは…
稲穂や穀(こく)を舂(つ)いて、玄米や白米にしたもの、あるいはその作業のこと(Wikipedia)
奈良・平安時代、諸国で脱穀して京都に輸送し、大炊寮や内蔵寮に納めた米 (コトバンク)
… 大炊寮:おおいりょう 内蔵寮:くらりょう



冬に感じる暖かさは至福
熱燗で体と心が温まるとあれこれ想像するイメージも優しい色合いになる
そして、時代をさかのぼって杵をつく様子を想像してみたりする

大和政権の舂米部(つきしねべ)の女性たちによって行われていたという杵つき作業
女声の掛け声は華やかでお祭りのような楽しさがあったのではないかと想像する。

Wikipediaには「主に女性が行った」とあるが
なぜ女性の仕事だったのだろうか。

神事みたいなものだったのだろうか
あるいは、女性の方が逞しかったのか?
いやいやそんなことはないだろう
でも、もしかして…

そして熱燗は冷めてゆく