だまし絵の画廊の隅に秋薊 だましえのがろうのすみにあきあざみ 仲秋の季語。芸術の秋ともなれば、だまし絵展も開催されることだろう。私が主催者なら、会場の片隅に一輪の薊をさりげなく飾ってみたい。「なるほど」と頷く人はなかなかのもの。薊の語源に「あざむく」という言葉があるらしいので。薊は触れると痛い植物の代表。スコットランドの国花となっているのは、スコットランド独立戦争の際、そのトゲで外敵から国土を守ったという言い伝えから。花言葉は「独立、報復、厳格、触れないで」図説 だまし絵