地球を眺めにゆきましょう

 

中天に
地球が浮かぶころ
湖は静かに
絹糸の波を編む

地球の光に照らされて
永遠へと続く橋を
ゆけば

天から星が落ちてきて
絹糸の波間に
ゆらゆらと

いえいえ
あれは湖面に映る
星くずたちの影

とにかく
空に一番近い
高みまでいって
なつかしい
地球を眺めましょう

幻の山々と雲の先
二度と還れぬ
あの星を
ずっとずっと
眺めましょう