ギラギラと光る金の砂が灼熱の太陽から降ってくる地上のもの全てが輝いて見えるのは陽炎のまやかし白昼のまぼろし神社の裏の小川のメダカの背が光り並木道沿いの川の落差工の流水が光る光を集めた川は汽水域を経てやがて海へと流れ込むのだろうそして日が沈むころ西方浄土の幻影がキララの波間にただよい始める空に浮き出た月が冷却の銀の砂を散華するまでのひととき