
「ドービニーの庭」に薄暑の花の色 どーびにーのにわにはくしょのはなのいろ
初夏の季語。
「ドービニーの庭」 はゴッホ晩年の作品。
同名の作品は3点あり、うち2点が同じ構図だ。
同じと言っても、黒猫が居るのと居ない(塗りつぶされた?)の違いがある。
この黒猫は何なのか?
色々な推測がなされている。
アムステルダムのゴッホ美術館にある3点目の作品は、上の2点より少し前に描かれたもので、咲き乱れる花の色が印象的だ。
絵を描くことにだけに心力を注いだゴッホの作品。
ゴッホが貧しいまま亡くなった後、権力者らによって接収され、何度も転売されて、富裕層にさらに富をもたらしたというのは皮肉でもあり、この世の悲しい理(ことわり)でもある。