季語:花野(はなの)

 

小夜中に侏儒集ふらし花野原  さよなかにしゅじゅつどふらしはなのはら


三秋の季語。

花咲く野原を歩いていると
足元の小さな花が揺れた
花影に小さな何かが潜んでいやしないかと
立ち止まって覗いてみるが
もちろん何もいない
秋の風かな

目を閉じると
あの花影に小さな小人たち
そんな空想がふくらんで
夢の入口
いつの間にか
あの花咲く野原に立っている