春星夜

 

人工の光あふれる街
夜中もあかあか明るいけれど
心の中まで照らせない

星が輝くのは暗い夜
足元くらくら覚束ないけれど
研ぎ澄まされる前頭葉

顕界の光 幻界の光
限界の光 言海の光

げんかいのひかり

同じものやら
異なるものやら
気づけばひとり
ことば遊び

うつらうつつに
とりとめなく
つらつらおもう
はるせいや