蜩のなすエアーポケットに落つ ひぐらしのなすえあーぽけっとにおつ 初秋の季語。別名「かなかな」ともいう。暑さゆえ日々の悩み事さえ朦朧となる夏がゆき少し涼しくなった夕暮れに降り注ぐ蜩の声無限ループのように思考回路を駆け巡りこの世は幻ではないかと錯覚させたりもする本当に幻だとしたら…と危惧する心と安堵する心その葛藤の中を落ちてゆくのもまた一興幻想とは