雑草の道端で生まれ育ったヒマワリの背丈はゆうに二メートル七月の猛暑の中名にし負わず日に向かわずにやや俯いてアスファルトの灰色に影を落とす黄色い花びらがまん丸顔を縁取って太陽に似せたようなそうでもないような風が吹こうが吹くまいが雨が降ろうが降るまいがただ真っすぐに屹立し道行く人を眺めている今日も暑いですねテレパシーで尋ねてみれば少しだけ風が吹いて葉っぱがゆらゆら返事した