ヒマワリの微笑

 

雑草の道端で
生まれ育った
ヒマワリの
背丈はゆうに
二メートル

七月の猛暑の中
名にし負わず
日に向かわずに
やや俯いて
アスファルトの
灰色に
影を落とす

黄色い花びらが
まん丸顔を
縁取って
太陽に
似せたような
そうでもないような

風が吹こうが
吹くまいが
雨が降ろうが
降るまいが
ただ真っすぐに
屹立し
道行く人を
眺めている

今日も
暑いですね

テレパシーで
尋ねてみれば

少しだけ風が吹いて
葉っぱがゆらゆら
返事した